『錬金010話 勇者グラティアス視点』
『錬金010話 勇者グラティアス視点』
「勇者グラティアスよ、呼び出したのは緊急の依頼が発生したからだ!!」
「緊急ですか?」
緊急の依頼とは、冒険者ギルドが普段依頼をしているのとは別に、特に緊急のあるものをさす。
内容は魔物が街を襲ったり、護衛依頼が途中で失敗し、別のパーティーに依頼をするなどある。
依頼を指定してされるのは名誉なことで、勇者パーティーの俺にしかできないということだ。
しかし、見たことない慌てようだが、
「そ、そ、そ、それが王都周辺に、それに地方の都市にも、魔物が溢れているのだ!!」
「そんなのはいつものことでしょう、タップ」
「いやいやいや、違う違う!! 魔物と言ってもAランク、Sランクの魔物なんだ。それが国中でいきなり出現して、大変な騒ぎになった。王国騎士団も緊急で対応しているが、人数と戦力が足りないとのこと。それで緊急依頼となった!!」
なんだと?
いきなり国中でS、Aランクの魔物が暴れているなんて信じられないが。
そんな魔物はめったに現れないし、騎士団も監視しているから、ある程度の把握はしているのだ。
だからいきなり現れるのは不自然だな。
「そしてこの王都の周辺にも現れた。それに勇者パーティーには対応してもらいたい。魔物はベヒーモス1匹だ。頼むぞ!!」
ベヒーモスだと!!
危険度は超危険種の魔物だろう!
そんなのが王都の近くに今までいた事となる。
なぜ誰も今まで気づかなかった?
ただ俺らは勇者パーティーであるし、どんな依頼も受けるのが使命だ。
「今から行きますが、俺たちだけでは足りない!」
「グラティアスに期待したい!! 他のパーティーにも依頼を出す!!」
ギルドマスターのタップからは、俺たちに期待していると言うけどな、ベヒーモスだろ。
とにかく現地に行くか。
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「グラティアス、依頼を受けたのいいけど、ベヒーモスでしょ、ヤバくない?」
「ミーシャよ、ベヒーモスはヤバいが、勝てるさ!! 俺たちは最強のパーティーだろ! 勝って帰ろう!」
「そうよ、邪魔なフランツがいないから戦いやすいよね」
「そうだな、フランツは錬金術士で、本当に戦いでは役に立たない奴だったもんな!! あはははははははは」
そうだよな、錬金術士のフランツがいない分、地山者邪魔者?はいないから、簡単に終わるだろうよ!
そうしているとベヒーモスが暴れている。
ガギアアアアアアアアア!!
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