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自己満足
ただの自己満足だと分かっていても足掻くように造り続ける
誰も求めてなどいないかもしれない
それでも何かに突き動かされて踊り続ける手を決して止めはしない
「いつか誰かに届けばいい」その思いで
届くわけはないと片隅で誰かが叫ぶ
揺さぶられた心が指先を震わせる
「わかっているんだ、そんなことは」
苦しみがどす黒く滲んでいく
浅い呼吸を断ち切って、深く息を吐き出した
絶対的な正解なんて誰も知らない
だからこそ今は信念を曲げるな
ゼロに近い可能性を信じる以外に進むべき道はない
幻想かもしれない、それでも幽かに見える灯火に向かって走れ