表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界サバゲーマー  作者: Kanra
大決戦そして終結の地 日本へ
90/92

ヤマト艦上戦闘

 依然として、戦艦「大和」は敵竜騎士団の猛攻撃に追われていた。

 主砲で砲撃したところで、意味もないからひたすら対空砲で応戦するしかない。

 こちらにも空母はいるが、プロペラ機では竜騎士団の攻撃を邪魔する程度のことしか出来ない。

 だが、竜騎士団の勢いが落ちてきた。

(やったか。マリ。)

「大和」へ移乗した斜影は、防空指揮所からその様子を見ていた。

(ミーリャ達が出て来ている。来るなと言ったのに。)

 F‐4が再び、「大和」上空を通過する。

(バカめ。)

「斜影。この国、と言うより、この世界において、戦いの場には国の一番上の位の者が先頭に立って戦わなければならない。自分の喧嘩を、他人に委ねてふんぞり返っているのは、有り得ないのだよ。」 

 カトリーヌが言う。

「では、もしその一番上の者が死んだとなったら―。」

「国も無くなる。」

「国民はどうなる?」

「死ぬ。だからこそ、ここで戦っている者は、国民全員の命を背負って戦わなければならない。その89式とやらが、変化したのも、君が「大切な人を守るための武器」と宣言したが故に、大切な人を守るために戦いを重ね、大切な人の命を背負い、変化したのだよ。」

「大和」が主砲を発射。

 空中で炸裂し、竜騎士4人が吹っ飛ぶ。

 腕時計を見る。戦闘開始からまもなく2時間。

(あと30分。生き残れば変わる。ここが、異世界の坊の岬沖海戦ならば、その先のシナリオが変わる。変わらなければ、その先に待つのは世界の消滅。)

「現在、大和の損傷は軽微。艦隊の損害状況、軽巡「矢矧」駆逐艦「花月」沈没。空母「信濃」、駆逐艦「磯風」小破。」

(変わる。だが、それは未知なる戦いへと突き進む事にもなる。もし、坊の岬沖海戦ならば、最後に「大和」は沖縄に乗り上げ、乗員は陸戦隊になっていた。この世界ならどうなる。)

「艦尾に敵竜騎士2人着艦!」

(行くか。)

「カトリーヌ様―。」

「やって来い。」

 斜影は89式を携えて、艦尾へ向かう。

 多段マガジンにBB弾、空の通常マガジンを入れる事で、レーザーガンに変化する。

 巨大戦艦の艦尾まで、かなり距離がある。

 甲板に出て、艦尾まで走る。

 背後から空気を引き裂く音。

「異世界サバゲーマーとは君か。」

 斜影の真横に、かなり長い棒。鉄パイプか?

「コロセアム異世界遠征隊、竜騎士アエン。」

「異世界サバゲーマー鞍馬斜影。」

 斜影が先に89式を発砲。弾頭はBB弾。

 アエンがジャンプ。

 フルオートで撃ちながら、アエンの真下へ。

「痛てて。危うく防具を貫かれるところだったぜ!」

 着地したアエンが空気の壁を作って斜影を突き飛ばす。

 斜影が吹っ飛ぶ。

 立ち上がってすかさず発砲。

「背後に気をつけな。」

「えっ?」

 振り返る。

「グラビン!」

「グッ。」

 空気の塊が堕ちてくる。斜影が潰れる。「大和」も動揺。

「異世界遠征隊シューレ。よろしく。」

「卑怯者め。」

 前から歩いてくるアエンを、再びBB弾で撃つが潰される。

 レーザーガンに切り替えようにも潰される力が強くて無理だ。

 別働隊が斜影に加わるが、アエンの魔法攻撃に苦戦する。

「さーて。」

 シューレは女だ。

「この状態で、男を食すのが私の楽しみ。」

 シューレは斜影に乗っかると、首筋に噛み付く。

「異世界の男。良い。すごく良い。この身体。」

 89式の銃剣を無理矢理外す。

「唇をいただきます。」

 ペロリと舌舐めずりをして、襲いかかるシューレ。

「俺とキスして良い相手は、お前じゃない。」

 銃剣をシューレの首に刺す。

 斜影の上に、シューレが倒れる。

 斜影の顔に、シューレの血が流れ、シューレは「貴方の世界の男も捕食したかった。」と言って死んだ。

(何?俺の世界の男って―。)

 斜影は嫌な予感がした。

 シューレのポケットから何かが落ちた。

 それは、日本の運転免許証の破片だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ