総員対艦
後方に居る「大和」にも竜騎士が襲い掛かっている。
空母から発艦した艦載機もそれに応戦している。
艦載機の武器は魔法機銃。空気中の魔力をエンジンから取り込み、それを光線として撃つ。原理としては、おそらくこの89式のレーザーガンも同じ原理だろう。
「液体人間はどこから来ている?さっきの潜水艦か?それにしては多い。居る。近くに別の潜水艦が居る。もしくは、鮫に乗って来たか―。」
その時、「矢矧」の前半分は艦橋まで沈んでいて、総員退艦命令が出されていた。
だが、「矢矧」を餌に、他の艦を狙う液化人間の対処に追われて斜影は脱出出来ない。
しかし、斜影の奮戦で液化人間の勢力が落ち始めている。
「斜影!直上!」
「なっ!?」
真上から竜騎士が飛び降りてきた。
発砲するも間に合わず、彼は目の前に着地。
「コロセアム帝国異世界出兵竜騎士団所属トンマレ。貴官の名は?」
「ジパング帝国海軍―」
ここまで出てなんと名乗るか迷った。
「ジパング帝国海軍所属、異世界サバゲーマー鞍馬斜影。」
「異世界サバゲーマー?面白い。お手合わせ願おう。」
「承知。」
トンマレは長さ1m、太さ5cmの鉄パイプのような物を持っている。
これを振り上げる。
かわす斜影。
89式の銃剣を突き立てる。
鉄パイプで止められる。
ジャンプで後退。通常弾頭で発砲。
バリアを張るトンマレ。バリアから光線が発射される。
かわしながら、再度近接戦闘。3点バーストで発砲しながら、89式の銃剣を突き立てる。
甲冑に命中。しかし、貫けない。
(ならレーザーガンか?)
レーザーガンに切り替え。
しかし、近接戦闘には不向きなアサルトライフル。
振りまわせばそれだけ、体力を奪われる。
トンマレがジャンプ。
すかさず発砲。
トンマレの右腕が吹っ飛んだ。
「斜影!逃げろ!沈むぞ!」
「えっ!?」
気が付いた時には、「矢矧」は大半の部分が沈んでいた。「磯風」がギリギリまで接近している。
斜影は思いっきり、「磯風」へジャンプして飛び移る。
この瞬間、「矢矧」は海の藻屑と消えた。




