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異世界サバゲーマー  作者: Kanra
大決戦そして終結の地 日本へ
86/92

ミーリャ艦隊出撃

 ジパング帝国国会議事堂ではデモが行われていた。

 ミーリャが、国会議事堂に残っているからだ。

「ミーリャ様が戦いに行かない事への抗議でしょう。」

 マリが言う。

「でも、軍部の決めた作戦とは別に勝手に動けない。」

「この世界の習わしでは、国と国の戦いは国の長同士で戦う。しかし、それを理解していない斜影にとって、そんな戦い方はナンセンスだと言うのでしょう。」

「ナンセンス?」

「あっ。えっと、有り得ないと言う意味です。」

「何れにせよ、私も行くつもりでいたからね。」

 ミーリャは国会議事堂のテラスから伝声管を使い演説を始める。

「皆に宣言する。私は、これよりコロセアム殲滅に向け、先に出撃した艦隊を追い、出撃する!我方の損害甚大。しかし、船はある。私は、這ってでも、コロセアムを撃滅せんとする!」

 民衆がわっと声を挙げた。

「私の乗る船は、先の大戦で負った傷を癒し終えたばかり。先行する艦隊に参加せず、温存されることになった戦艦が1隻だけ残っている。それは「長門」である。」


「竜騎士団です!」

 エンノシマを目指すジパング帝国海軍主力艦隊の前に現れたのは赤龍に乗った騎士団だった。

(坊の岬沖海戦で「大和」は戦闘開始から2時間半で爆発した。この世界の坊の岬沖海戦は何時間耐えられる?)

 斜影はスマホのタイマーを2時間半にセットする。

(この時間を生き延びることが出来たら、この戦いは勝てる可能性が出てくる。あの第二艦隊と違い、空母4隻と駆逐艦3隻が加わっている。だがどうなるか―。)

「総員白兵戦用意!敵兵侵入!繰り返す!敵兵侵入!」

「何い!?」

 軽巡洋艦「矢矧」の艦内に敵兵が侵入している。

 つまり、海中からも敵兵が艦隊に接近しているというのだ。

「機関停止!機関停止!」

 矢矧艦内に戻った斜影は、機関室へ向かう。

「機関室浸水!隔壁閉鎖!」

「ちっ!航行不能だこれじゃあ。」

 足元を見る。床が液状化している。

「わっ!」

 床と思っていたのは、液状化した液化人間だった。

 足を掴まれて転んだ斜影に、3人がかりで襲いかかる。

(クソ!ハンドガンなんかない。ナイフで殺れるか!?)

 携行していた近接戦闘用兵器は、89式に付いている銃剣だけだ。

 89式を振り回すが、効き目が無い。

 通常弾頭(BB弾)を発砲。痛がっている。

 この隙に脱出。

 その時、斜影の後側が無くなっていた。

 船が真っ二つに割れたのだ。

 艦尾が沈んでいる。艦首のほうも傾斜していく。

 艦首へ必死に走る。

 後方甲板から、救命ボートへ飛び乗って他の駆逐艦へ逃げる船員が見えるが、その救命ボートにも、海中から液化人間や鮫の大群が襲いかかる。

 駆逐艦「磯風」が爆雷を投下しながら接近して来る。

 潜水艦という概念が今まで無かったジパング帝国とアイリス合衆国だが、海中から魔物が襲ってくる場合に備え、爆雷は装備していたし、海戦となったときに備えて魚雷も装備している。

 甲板に出て艦首まで走ると、「矢矧」の後半分が無くなっていた。

 爆雷が爆発すると、海中から液化人間と鮫の死骸が浮かんでくるが、一部はまた復活し、別の艦に取り付く。右舷に接近してくる「磯風」にも、液化人間が取り付いている。

「こうなったらここで沈むまで弾幕張って、「磯風」を守る!」

 89式の通常マガジンに70発のBB弾を装填。多弾も満載。だが、使うのは通常マガジン。多弾は万一の予備だ。

 また、レーザーガンは対空戦闘用だ。

 潜水艦の装甲を貫いたのなら、味方艦に撃ったら撃たれた艦に損傷を与えてしまう。

 3点バーストで「磯風」にまとわりつく液化人間を撃ちまくる。

 撃たれた液化人間は海に落ちる。

 スコープを覗く。

 すると、海中の液化人間がサーモセンサーのように浮かび上がる。

「レーザーガンに切り替え!」

 空の通常マガジンを装填。

 海中目掛けて撃ちまくる。

 レーザーガンは海中の液化人間を貫く。

「フルオートで行こう。セミでチマチマやっていたんじゃ間に合わない。「矢矧」から飛び降りている乗員も居るから爆雷も落とせないなら、俺がやるしかない。」

 だが、こうしている間にも「矢矧」は沈みゆく。


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