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異世界サバゲーマー  作者: Kanra
大決戦そして終結の地 日本へ
78/92

斜影の兵力

「相手は魔法使い。それも強力な。カミリアを殺した時のように、接近戦に持ち込めればなんとかなるかもしれんが―」

 斜影は考える。

 斜影の手元にあるのは、M134と89式5.56mm小銃。そして、複製したものを更に複製したスパス12だ。

 だが、元からある製品をコピーすると必ず何かが起こるように、複製したスパス12にも重大な問題が発生した。

 それは、精度低下と弾速低下による飛距離の低下だ。

 弾速を測ると、それは10歳以上用の電動ガン並の弾速だった。

 これでも、近距離なら何とかなるが遠距離戦には不向きな上、サバゲーならば問題ないが、この世界の戦闘となると威力が足りず敵兵を倒せないかもしれない。

 おまけに弾が変な方向へ飛んでいくし、ホップも変わらない。

 しかし、今の斜影が最も欲しい武器はマシンガンでも無ければショットガンでも無い。ハンドガンだ。

 ハンドガンのデザートイーグルを失って以来、斜影は身を守る為やミーリャを護衛する際、常に大型のスパス12や89式を携帯しなければなら無くなってしまっていた。

 ハンドガンは、アサルトライフルやショットガンに比べると威力や扱いこそ劣るが、小型故に機動性に優れており、特に建物内部や洞窟等での戦闘時にはハンドガンが有利である。

「作戦をする前に、武器を作れないかな?」

 と、ミーリャに言ったのも、このような理由でハンドガンを作りたいからだ。

「どんな武器?」

 と聞くミーリャに、斜影がハンドガンと答え、斜影のハンドガンの仕組みを教える。

 しかし、ミーリャから帰ってきた返事は、

「私の知る限りではそれを作れる魔法は無い。」

 と言うものだった。

「弱ったな。今の俺の兵力は、帯に短し襷に長しだよ。」

「えっと、オビニ?」

「あっえっと要するに、中途半端で役に立たないって事。」

 思わず斜影の世界のことわざを喋り、意味の解らないミーリャを困らせたため慌てて笑いながら答えた斜影だが、実際問題、今の斜影はまさしくそれだ。

 銃剣付きの89式5.56mm小銃で、弾薬節約のため銃剣だけで戦うのは無理だ。

 振り回そうとすれば長い銃身やストックが邪魔になる。特に狭い路地や建物内部、洞窟内部では障害物に当たって銃本体が壊れる恐れもあるし、引っかかって動けなくなってしまえばそこを狙われて終わりだ。

(いや待てよ?)

「壊れた物を元に戻せる魔法はあるか?」

 と聞いて斜影は後悔した。

 あればとっくに使っている。

 案の定、帰ってきたのは「無い」という答えだった。

「分かった。」

 斜影は肩を落とす。

(結局のところ、長物を無理矢理ぶん回すか、後方支援に徹する程度のことしか出来ないって事か。弾を毎日のように複製しても、それだってM134使えばあっという間に撃ち尽くすだろう。異世界サバゲーマーか。なんとも脆い奴だ。)


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