表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界サバゲーマー  作者: Kanra
大決戦そして終結の地 日本へ
72/92

M134

 斜影は目を開く。

 起き上がると、そこにミーリャがいた。

「大丈夫?」

 と、ミーリャが聞いた。

 斜影の体に装着していたM134は、いつの間にか切り離されていた。

「はあ。はあ。はあ―。」

 斜影は息切れしている。それが、M134を振り回した為に身体が疲弊しているためか、さっき見ていた夢のためか分らない。

「あ―。」

 斜影は体中に傷を負っていたのに気付いた。

「ボロボロの体で戦わないで。斜影がダメな時は私が戦う。私だって、大切な人を守りたい。」

 ミーリャは89式を持っていた。

「もう、これは使い物にはならない?」

 と、ミーリャはスパス12を置くが、バラバラになっていた。

「ダメだ。スパス12は。もうこうなったらやむを得ない。」

「世界を壊しかねない、禁断の銃―。」

 ミーリャは、自分の真横で物凄い轟音を轟かせ、敵集団を吹き飛ばした猛攻を思い出す。

「正式名称、M134ミニガン。本来は航空機等に搭載され人間が持って扱う物ではない。だが―。」

「それを実現したのが、サバゲーの世界であると?」

「そう。こいつは最凶の銃だが、それ故扱うのは至難の技。今、俺の腕も足も外れてしまいそうだ。それも、この銃が人間の扱う物では無いからね。」

「斜影はどうしてそれを?」

 斜影にも解らなかった。

 とある裏路地のサバゲーショップにバカ安で売りに出ていた。30万近い値段の物が3万以下。どう考えても怪しい。だが、長い付き合いのあるサバゲーショップがエロ本屋に潰され閉店すると言うので、店主もヤケクソなのかもしれなかった。

「これ、新品で看板用に店に置いていたんだが、もう店を閉めることになるから3万以下のバカ安だけど、引き取ってくれないかね。」

 店主が頭を下げる。

 この時の斜影は、AT‐4対戦車無反動砲を購入しようと思っていた。

 だが、5万円払って発射まで時間かかる上一発しか撃てず更にはロクな飛距離も無い対戦車無反動砲のエアガンより、3万円の怪しいM134のほうが割に合うかもしれない。実際、半年前に初めてこの店に来たのも看板用に置いてあったM134に興味を持ったからだった。そんな事を思って買ってしまったのだ。

 イザ使ってみると、周囲を圧倒する猛弾幕と射撃音で敵を一掃。最強の存在になっていたのだった。

 攻防戦で防御側に回った時、敵が最後の頑張りで一気に攻めて来た所に撃ち込めば、10人近い敵を一瞬で倒し、他の敵もビビって尻込みしてしまった。

 たった一人を倒すのに、敵は苦戦。その間、斜影が倒したのは復活してきた者も含めると40人近かった。完全に殺戮である。

 エロ本に潰されたサバゲーショップが斜影に引き取って欲しいと言ったM134が、サバゲーで大活躍したのだ。

 通常の電動ガンはラジコン等で使う小型バッテリーで動くが、これはそれでは上手く動かず、オートバイ用の12V鉛バッテリーを繋ぐ。しかし、それも1万発撃ったら充電が切れてしまう。当然、充電には車やバイク用の鉛バッテリー充電器を使う。

 人間4人分の力を生み出すモーターから、毎秒50発のBB弾が発射。

 重量は、銃本体とバッテリー、スイッチユニットと合わせて21Kg。

 尋常じゃないエアガンである。

 斜影はM134を手にした経緯をミーリャに話した。

 ミーリャは黙って聞いていた。

 話終わるとミーリャは、

「頼まれて引き取った物が、斜影に人間離れした武器を与えてしまったってことね。」

 と言った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ