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異世界サバゲーマー  作者: Kanra
大決戦そして終結の地 日本へ
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レイテ沖海戦と先の海戦

 斜影は、先の海戦に参加した艦船について調べながら自分の知っている知識と重ねてみる。

 先の海戦は、コロセアムと対立する世界各国からの戦闘艦や揚陸艦、海兵隊に陸戦隊が参加。このうち、ジパング帝国海軍とアイリス合衆国海軍は艦隊決戦のため、多数の戦艦を出撃させ揚陸艦の参加はほとんどなかった。

 ジパング帝国海軍は、稼動艦艇の多くを投入するなどの総力を上げていた。

 そして、艦隊の編成と参加した艦艇を調べると、空母の姿こそないがそれは第二次世界大戦中に発生した史上最大の海戦と言われる「レイテ沖海戦」の時の日本海軍連合艦隊の物と合致していたのだ。

 更に、レイテ沖海戦に参加していた日本海軍第三航空戦隊の空母4隻(瑞鶴 千代田 千歳 瑞鳳)を戦艦に置き換えればより、レイテ沖海戦時の日本海軍連合艦隊に似てくる。

「先の海戦で、カトリーヌ率いる部隊は陽動作戦を展開した。」

 ビスマルクは先の海戦の成り行きを説明する。

 カトリーヌは味方部隊を敵地に突入させるべく、敵艦隊を引き付ける囮となっていたが、カトリーヌ率いる艦隊が壊滅するや、味方艦隊は突入を断念。そこに一発の魔法攻撃を受け味方部隊は壊滅したのだった。

 戦況を更に詳しく聞けば聞くほど、戦況もレイテ沖海戦に近い物になっていく。

 斜影の記憶では、第二次世界大戦末期の海戦はまだあり、どうなるかは分からないが、このまま行けば、連合艦隊最後の無謀すぎる作戦に行き着く可能性もある。

「坊の岬沖海戦(天一号作戦・菊水作戦)」である。

 言うまでもない。

 戦艦「大和」と軽巡洋艦「矢矧」そして駆逐艦8隻の計10隻からなる第一遊撃部隊が沖縄に上陸した米軍を迎撃すべく出撃し、米空母部隊に嬲り殺しにされた海上特攻作戦だ。

 会合の結果、今、使える10隻の艦船は切り札とされ、損傷した艦の修復を急ぐ事になり、潜水艦に至っても切り札とされる事になった。

 斜影はこの世界について、またも疑問に思い始めていた。

(ただ単に船が似ているなら分かる。だが、残された船の数、先の海戦。とても気になる。)

 夜の街を首相官邸に向かって自転車を進めていると、背後から馬が複数近付いてくるのを気配で感じた。

 斜影は自転車を止め、リュックからスパス12を出して構える。

「異世界サバゲーマーとは、こいつであるな。」

「異界の人間のクセに、ミーリャ様と結ばれようとするとは。」

 相手は5人。どうやら、ミーリャと斜影が結ばれるのを快く思わない人間のようだ。

「貴様、何者だ。」

「ほう。異世界人のクセに、名前を聞くというのか!」

 一人が馬に乗りながら、梓弓を放った。

 斜影は既の所で除ける。

「何のつもりだ!」

「お前を殺すだけだ!異世界人め!」

 空に魔方陣が現れ、巨大な火弾が落ちる。

 爆風で斜影が吹き飛ばされ、斜影の自転車は建物に突き刺さる。

 スパス12の安全装置を外し、コッキング。

 3発同時発射のショットガンが唸りを上げる。

「ファイアーオール!」

 空の魔方陣から雨のように、火の玉が落ちてくる。

 スパス12は引き金を弾きながらコッキングを繰り返すことで、連打も可能であるが、この攻撃を前に太刀打ち出来ない。

「スパイダーネック!」

 一人が光線で網を形成し投げかける。

 もはや斜影には、逃げる以外の方法が無い。

 だが、自転車は火弾の直撃でバラバラになり、走るしかない。


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