異常気象
斜影は女神フェニコスが現れた時、女神に言われた事を思い出す。
「コロセアムは世界を破壊する大質量兵器を開発。それを使い、天の穴を破壊し、あの世とこの世の道が寸断されてしまいました。現在起こっている異常気象も、それに伴う物です。天の穴に吸い込まれていた氷塊の水分も、天の穴に吸い込まれなくなる一方で、南方の地からの水は増え続け、このままでは海水が増加。陸地は全て沈んでしまうでしょう。大質量兵器は、コロセアムの魔方陣により形成たれたものです。よって、この魔方陣を破壊してください。魔方陣は現在、コロセアム国の総統府内に一つですが、今後も増加する一方でしょう。この世界が沈んでしまう前に、コロセアムを滅ぼし、魔方陣を破壊してください。」
と、女神は斜影に言った。
(なぜ俺に―。俺がこの世界を救えということか?)
「この世界にとって、私と斜影は異分子にすぎません。」
マリが言った。
「異分子の私達にしか、この世界を歪める物を破壊することは出来ないのかもしれません。」
「なあ、南の地平線に―。」
「見た。あれは、オーロラよ。斜影の常識なら、南部の極地でも見えると言うけどここは極地ではない。」
「コロセアムの魔方陣による影響か?」
「そう考えるべきね。この世界が無くなる前に。」
マリが空を見る。斜影も空を見上げると、流れ星が何本も見えた。
「この世界における流星は、別世界の物質が落ちてくるときに見えると言われれている。」
「まさか―。」
「ええ。この世界に通じている、元の世界にも影響が現れているかもしれないね。」
翌日、カトリーヌも黙ってはなく、すぐに緊急の閣議が行われる。
だが、その時、斜影の戦闘参加は認められなかった。
斜影は女神に言われた事を伝え、マリ、ミーリャ、ジェーニも斜影の戦闘参加を認めさせようとしたが、結果は変わらなかった。
「こんなことしてる場合かよ。」
と、斜影は溜め息をついた。




