表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界サバゲーマー  作者: Kanra
戦火と婚礼
58/92

対亜人戦闘

 1週間後、コロセアムの次の手が迫ってきた。

 今度は巨大な海獣が出現したのだ。

 臨戦態勢を取っていたファーストスター級戦艦4隻が全て出撃。46cm砲が次々に火を吹くのが、国会議事堂の物見櫓から見える。

(ゴジラじゃねえんだよゴジラじゃ。)

 と、斜影は思う。

 避難してきた住民の誘導に当たるミーリャ達の姿が見える。

「斜影殿。カトリーヌ様より「本来の任務に就け」との命令です。」

 と、守備隊の一人が伝令を伝える。

 斜影は伝声管をカトリーヌの居る執務室に繋ぐ。

「斜影です。「本来の任務」とは何か!」

「君の本来の任務は、ミーリャのボディーガード及び婚約者としての務めだ。戦争参加は認めてはいない。1週間前、君はミーリャを護る最中、国会議事堂での戦闘に加わったそうだな。それは、ミーリャ達を護るためのやむを得ない戦闘として認めることができる。しかし、君はその後、首都防衛部隊にミーリャと共に加わり、ミーリャと共に戦闘に参加したそうだな。」

「それが何か。私とミーリャは地上から。そして、マリとジェーニは空から敵部隊を攻撃。敵部隊を殲滅することに成功しました。」

「いつから君は、ミーリャと特別部隊を編成したのだ?」

「―。」

「君の行動は実に不可解だ。戦争には参加しないと言いながら、実際は戦闘に加わる。ミーリャを護る最低限の戦闘ではなく、首都防衛戦に加わるというのは、戦争参加ではないのか?」

「―。」

「言い返せないのなら、本来の任務に戻れ!」

 斜影は物見櫓から、避難してきた住民の誘導に当たるミーリャ達の所へ向かった。

 武器は一応持っているが、カトリーヌにあのように言われてしまった以上、戦い辛いだろう。

 ミーリャの近くで、斜影は警戒にあたる。

「なんで斜影は戦いに行かないの?」

 と、ミーリャが言う。

「ミーリャを守るって事が、俺のこの世界における最重要任務だ。直接戦闘に加わるということは契約には無い。」

「誰がそう言ったの?」

 ミーリャの顔が強ばった。

「カトリーヌが―。」

 その時、空から亜人が降りてきた。

「この場合は発砲してもいいんだよな。さっさとミーリャも避難しろ!」

 斜影は言いながら89式5.56mm小銃を発砲。

「斜影が戦うなら、私も戦う!命令を小隊長!」

「逃げろって言ってんだよ!」

 空気を切り裂く音が聞こえ、ミーリャが悲鳴を上げる。

 左腕に何かが被弾し、服が切れ、更に切り傷を負っていた。

「メディーック!メディーック!」

 斜影が叫ぶが、衛生兵は来ない。

 メグとジェーニも来ない。

「おい。この世界でもこれかよ。メディック戦大嫌いだ。」

 斜影は応戦しながら、ミーリャに応急処置を施そうとするが、包帯ぐらいしか手元にない。

 止血しようにも、包帯を巻く以外にはどうしようもない。

「クッソ!どうしてこんなときに限って身方はこっちに来ない!んで―。」

 空を見ると、亜人が次々と降りてくるのが見える。

「手榴弾対策で、気球で降りる必要の無い亜人を投入って事かよ。」

 斜影は本気で焦ってきた。

 これはサバゲーではない。ミーリャは血を流して痛がっている。そして、身方は斜影だけ。増える一方の敵。

 このままでは押し切られる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ