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異世界サバゲーマー  作者: Kanra
開戦の兆し
53/92

国会議事堂攻防戦

「国会議事堂に立て篭るぞ!」

 斜影が叫ぶ。

「町の方は!」

 ジェーニが言った。

「町には憲兵隊が出撃している。海上では「大和」が応戦している。俺達はここを守るんだ!余裕が出たら、町に行くぞ!」

 斜影が言いながら、フルオートでガス気球を銃撃する。

 ガス気球からも魔法攻撃が飛んでくる。

「ちっ!届かねえか。なら、着陸したところにフルで撃ち込むしかないか。」

 斜影はガス気球が着陸する場所へ走る。

 1機が着陸した。

 ゴンドラのドアが開いた瞬間、そこにフルオートで撃ち込み、乗っていた敵兵を倒す。

 斜影の背後にも、ガス気球が着陸。

 斜影はガス気球のゴンドラに隠れ、射撃。

「あっクソ弾切れ!」

 斜影は多弾マガジンを装填。

(気を付けて使えよ。サバゲーと違って、こっちは喰らったらマジで死亡だ。)

 魔法攻撃の音と、斜影の89式5.56mm小銃の銃声が木霊する。

「消耗戦になっちゃいかん。弾切れたらこっちがヤバイ。残りは通常マガジン1本だけだ。」

 斜影は言いながら応戦する。

「けっ。キツネ狩り戦を思い出す。1対15を3セットって事かよ。」

「いいえ、4人居るわよ!」

 ミーリャが叫んだ。

「戦いなさい。命ある限り。ミーリャ様とその一族である私達のために。そして、自分のために。」

 マリが耳元で言う。

「全員、国会議事堂玄関に防衛線を敷く。敵を建物内部に入れるな。」

 斜影は言いながら、玄関に向かう。

「ジェーニとマリは裏!俺とミーリャは正面!弾切れには気を付けろ!」

「弾切れたら肉弾戦に持ち込む。」

「バッキャロ!レイプされんのがオチだ!弾切れたら棒か包丁でもぶん回してCQB戦闘!」

「了解!」

 マリとジェーニ。斜影とミーリャの二手に別れて国会議事堂を守る。

 国会議事堂に常駐する守備隊も戦闘に加わる。

 ガス気球が1機、正面玄関の目の前に降りた。

 それと同時に、敵兵が一気に攻撃を開始。

「クソ!モスカートが欲しい。って―。」

 斜影はその時、以前マリが使用した斜影の手榴弾があった事を思い出した。

(今、持ち場を離れるわけには行かないが、アレを一発投げ込むだけで、中の奴等は皆殺しに出来る。)

 斜影が上空を見るとまた1機接近してくるのが見えた。

「クソ!このままではまずい!」

 と、守備隊の一人が言った。

「ミーリャ。89式を使え!フルオートで撃ちまくるんだ!フルオートはここにセレクターを合わせておけばいい!」

「斜影、何するの!?」

「爆弾を持ってくるんだよ!」

 マリが以前使った手榴弾は、斜影のリュックの中に入っていた。

 そして、デザートイーグル用のガスもカトリーヌ邸に持ち帰るためにリュックの中にあった。

 問題は弾である。

 複製能力のおかげで弾はほぼ無限だが、手榴弾に装填するのは200発。そんなには一気に複製出来ない。

 一回でせいぜい20発が限度。それをローダーに入れて、手榴弾に装填する。おそらく、5分はかかるだろう。

「仕方ない。」

 斜影は89式の通常マガジンの弾を全て抜いて、手榴弾に移したが、それでも70発しか入らない。

 だが、時間は無い。ガス気球はまもなく着陸しそうだった。

 手榴弾にガスを装填。

「斜影!弾が無い!」

「スパス12で応戦しろ!」

 ミーリャが89式を投げ、スパス12を撃つ。

 ガス気球が至近距離に着陸する。

 ゴンドラの扉が開く。

「くたばりやがれ!サイクロンの力だ!」

 斜影はゴンドラの中に手榴弾を投げ込んだ。

 手榴弾はゴンドラの中に入り、中で起爆したらしい。

 爆発音と跳弾の音がゴンドラから聞こえ兵士が中で倒れている。

「もうガス気球は無いぞ!」

 と、守備隊指揮官が言った。

「よし!俺とミーリャ、それから守備隊の半分は街へ!残りの半分は国会議事堂を警戒!」


注意 

サバイバルゲームにおいては、トルネードやサイクロンは原則として下投げで相手の腰より低い位置に投げるように使用してください。

フィールドによっては、転がすのみの場合もあります。

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