吹雪の中
3人全員が気絶していた。
吹雪が3人を襲う。
一番初めに目を覚ましたのは斜影だった。
すぐに、ハーフトラックのエンジンを見たがエンジンはかかっていた。
だが、燃料タンクが空になってしまいそうだった。
しかし、すぐに給油は出来なかった。
既に夜になっていて、吹きさらしの荷台には雪が入り込み、ミーリャはそこに倒れ、マリに至っては氷の地面に倒れた上に雪が積もっていた。
このままでは2人とも凍死してしまう。
幸い、2人はまだ息がある。
荷台には野営用の道具もあり、その中にはテントもあった。
マリを荷台に乗せるが、斜影もケガをしているため時間がかかる。ようやくマリを荷台に乗せた後、テントを荷台に被せ、中を温めようと、固形燃料をランプの中で燃やし、一酸化炭素中毒にならないよう、僅かにテントに隙間を作り、燃え移らないよう、ランプとテントの間を離した上で、斜影は燃料を手動のポンプで給油する。
斜影には吹雪が容赦なく襲いかかる。
おまけに、傷が痛い。
燃料を10L入れた所で力尽きて、何か食べようと考えた。
寒さに体力を急激に奪われたようだ。
レトルトの戦闘糧食から、缶に入った肉と乾パンを見つけた。
とりあえず、缶を開けて肉を食べてみるとそれはコンビーフのようだった。
「サバゲー以上のサバイバルだ。これは、陸上自衛隊のレンジャーか。」
と、斜影はボヤく。
マリが目を覚ました。
マリも怪我していたが、アザが出来ただけですんだようだ。
ミーリャも目を覚ました。
しかし、斜影は二人に「休んでいろ」と言い、二人に乾パンとコンビーフを渡して自分はまた、燃料を給油しながら周囲を警戒する。
吹雪は一時的な物だったらしい。急に天候が回復し星空が広がる。
星座絵の描かれた星空に、オーロラが広がり不気味な夜空だが、オーロラの明りで周囲の状況が何となくわかった。
今いる場所は、変わらず何処までも続く白銀の世界だった。
しかし、斜影はそれを確認して倒れた。




