表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界サバゲーマー  作者: Kanra
異世界への招待
2/92

目覚め

 鞍馬斜影は目覚めた。

 体の痛みを感じることなく。

 見ると、自転車も牽引していたリアカーもそのままだった。

(死んではないのか。崖の下か。)

 と思い、周囲を見回すが、状況は一変していた。

 落ちた場所は湿地だったはずだが、そこは草原だった。それも、小高い丘の上で、近くに中世ヨーロッパのような街並みが見えている。時刻も、朝だったはずが、夕陽が射す夕暮れになっている。

(じゃあ、ここはあの世か。やっぱり死んだんだ。)

 と、斜影は思った途端、地面の下から甲冑を着た二人組の男が飛び出してきた。

「うわっ!畜生、地獄かよ!」

 斜影は叫び、リュックから落ちていた拳銃を二人組に向けながら、自転車にまたがる。

 必死になって、丘を降りていくと、前方に4人で1人の少女に襲い掛かる甲冑姿の男に遭遇した。

(ここはどっちに着くよ!)

 斜影に迷いはなかった。

「やむを得ん。発砲開始!」

 偶然にも、ガスと弾が入ったままになっていた、デザートイーグルを発砲する。

 一発食らっただけで、甲冑を貫き、男は被弾したところを抑えている。

(そんな。BB弾に殺傷力はないのに!)

 構わず発砲し、男達を蹴散らす。

「大丈夫か。」

 少女は何が起こったか分からず、唖然としている。

「ちっ!弾がねえ。中途半端にマガジン一本だけ忘れてんじゃねえよ。」

 相手はどうやら6人のようだった。

 全員を蹴散らした後、少女からこの世界についての情報を聞こうと考えた斜影は、それに見合った奮闘を見せようとする。しかし、

(バカ。敵からの情報も得たほうが情報量増える。)

 と思い、目の前でうずくまっている敵に銃口を突きつける。

「さて、このバカ。どこのどいつに頼まれてこの娘を襲った?えっ?」

 敵は何も言わなかった。

「あの、貴方は―」

 少女が言う。

「鞍馬斜影―。」

 と名乗った。少女は、さっきの幻覚の女だった。それに驚いた斜影だが、後頭部を殴られ気絶してしまった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ