裏の顔
地下への階段の途中に、牢獄があった。
そこに、ビスマルク、カトリーヌ、タンクが幽閉されていた。
見張りの兵を殺したのは斜影だった。
そして、もう一人の見張りが斜影の89式5.56mm小銃を物珍しく見ている。しかも、銃剣が着いた銃口を自分に向けていた。
「人の銃に、気安く触るんじゃねえよ!」
敵兵に89式5.56mm小銃を突き刺す。その位置は、心臓に直撃する位置だった。
マリが敵兵の死体から鍵を奪って3人を助ける。
「助かった。早く地下へ。ミーリャとメグがレイプショーの餌食に―。」
「あいつら、人間じゃねえ!皆殺しにしてくれるわ!」
斜影がタンクの言葉を聞いて、暴走する。
「一体これは―。」
斜影が地下へ飛んでいったのを、4人で追跡する。
「ギュアー!」「ワアーッ!」と、悲鳴が何度も聞こえて来た。
その場所を通過すると、敵兵が血を流して倒れていた。一部の敵兵は、腕が切りおとされていた。
「恐ろしい。これが斜影の真の姿だと言うのか―。」
ビスマルクとカトリーヌが感心したが、マリは、
「いいえ。これは、斜影の裏の顔です。私は彼の夢に入りました。そこにいたのは二人の斜影です。一人は負傷して動けなくなった上、誰も助けに来ないで孤立し、ひたすら助けを呼ぶ斜影。もう一人は、この状態になった斜影に追い討ちをかけて身体をバラバラにした斜影です。このもう一人の斜影の姿こそ、今の斜影です。」
「彼は、二重人格だというのか。」
カトリーヌが言った。
「いいえ。二面性です。ただ、まだ完全に裏の姿ではありません。」
「完全に裏の姿になるのはどんな状況かね。そして、完全に裏の姿になったら、どうなると思う。」
「ミーリャ様とメグがどういう目にあっているかによりますが、凌辱の様を見た瞬間、完全に裏の姿になるでしょう。そして、そこに出来るのは、死体の山です。」
斜影が陵辱部屋と書かれた部屋に突入した。
そこで目に飛び込んできた光景に、斜影の怒りが爆発した。
「全員ここで死ねえーーーっ!」
斜影は89式5.56mm小銃を3点バーストで乱射しながら振り回し、魔法攻撃を仕掛ける敵兵を次々に殺害していく。
「でいりゃ!」
銃剣に敵兵の首が斬り落とされ、返り血が斜影の顔に付着。
100人近い敵兵を皆殺しにし、ステージ上に拘束されているミーリャとメグの拘束具を銃剣で破壊し、その反動で、最後に残ったカミリア総統にフルオートで撃ち込む。
「ウオラシールド!」
カミリアがバリアを張った。
「バリアか。糞デブのクセに。」
89式5.56mm小銃の射撃を止め、背中に背負っていたスパス12ショットガンを構える。
「くたばれクソエロデブ野郎が!」
その時、斜影の目にミーリャの顔が写った。
その顔は、助けられた事に対する感謝の顔ではなく、むしろ暴走する斜影への恐怖と悲しみの顔だった。
「ミーリャ―。」
後を追っていたマリ達3人が部屋に入った時、銃声が轟いて、斜影もカミリアも倒れた。
更にその後を追って、革命軍が部屋になだれ込んで来たが、革命軍はカミリアが死んだと知り、歓声を挙げた。
だが、タンクはその部屋の参上に呆然と立ち尽くし、マリも愕然とする。そして、残虐の瞬間を見たミーリャとメグは腰が抜けていた。




