革命軍
国会議事堂に先行して入っていたミーリャは、ビスマルク達と合流してカミリア総統暗殺計画を実行しようとしていた。
その様子は、現政権に怯える民衆の心を掴み、市民軍が結成されその中には、国防軍の反乱部隊も含まれていた。
ミーリャの考えた暗殺方法は、爆発物入りの手土産を渡し、スキを見て爆発させて殺すという方法だ。
爆発を合図に、革命軍が一気に国会議事堂に突入。
国会議事堂を占拠し、カミリア政権を崩落させる手はずだ。
素人目に見ても、上手くかないことが目に見える作戦だった。
「カミリア総統に総統選挙の件でお話があり、参上しました。」
ミーリャは、総統の執務室のドデカイ椅子にデンとふんぞり返っているデブ男に言う。そのデブこそ、ジパング帝国現総統カミリアである。
「俺に話なら、それ相応の品を持ってきたのだろうね。」
と、カミリアは本を読みながらニヤニヤしながら言う。
「如何わしい本ではありませんが。」
と、隣にいたメグが爆発物入りの手土産を渡す。
「なんだねこれは。」
カミリアは箱を顔に近付ける。その瞬間、手土産が爆発した。
爆発音はそれほど大きくないが、執務室の扉の前にいたビスマルクには聞こえた。
これを持って作戦成功と思ったビスマルクは、タンクに伝令を走らせようとしたが、
「ははははははは。」
と、カミリアの薄汚い笑い声が聞こえてきた。
「作戦失敗。直ちに革命軍を突入。二人を助けるんだ。」
タンクは門の外の革命軍に伝令を伝えようとしたが、親衛隊に阻まれた。
「なるほど。俺に死ねということか。フフフ。」
カミリアが執務室の扉を開けてニヤニヤと笑う。
「さて、まずお嬢様二人を嬲って弄んでやらねば。ウヒヒヒヒ。」
ミーリャとメグは眠らされていた。
「陵辱部屋へ運び、ショーだ。」
親衛隊が盛り上がった。
ビスマルクとタンクは、盛り上がる親衛隊により、牢獄へ押し込められてしまった。
(助けて)
と、言う声がマリの頭に聞こえた。
それは、斜影も同じだった。
「ミーリャ様の声―。」
マリが言う。
「行きましょう。このまま宮殿へ!」
斜影はショットガンに弾を装填する。
「ああ、行こうぜ!」
(ただし、発砲は最小限にする。殺傷は最小限に留める。)
と、自分に言い聞かせる。
マリは「馬に乗れ」と言い、高速で走る馬に乗り移る。
「無理言うな!」
斜影はBB弾の入ったローダーとシェルをウエストバックに入れるが、馬車から馬に乗り移れない。
「早く!」
マリが手を伸ばす。
「死んでたまるか馬鹿野郎!デエイ!」
斜影がマリの手に飛びつく。
「馬車を切り離す。さあ、行くわよ!」
マリが馬車を切り離し、馬は更に加速。
「待て!あの城壁を越える気か!ぶつかって死ぬぞ!」
「協力的になったね。」
斜影は言葉に詰まる。
なぜ、いきなり協力的になったのかを一瞬考えたからだ。
「俺は人殺しは嫌だ。だが、あのミーリャの悲痛な声を聞いて、助けない訳には行かない!」
マリは大きく息を吸った。
「逃げるなら今のうちにね!」
馬から羽根が生えてきた。
「ペガサス―。」
「さあ、飛ぶわよ!」
ペガサスは空へ舞い上がった。




