おっさんとの友情
太一のもとを離れオッサンのところへ走っていた。
さっき太一が見せたあの顔が頭から離れない。口をあんぐりと開けポカーンとしたあの顔だ。太一はイケメンで完璧...というのが周りのイメージ。俺からしたらキャラ崩壊の様なものだ。写真が取れるならとっておきたかったぐらいだ。そんな事を思いながらオッサンのもとへと俺は歩を進めた。するとオッサンが太一のパーティーのことを問うた。
「あいつらとはどうだ?パーティー組めそうか?」柄にも合わずこんなことを言い出した。俺は、まぁいいぞ。と適当に返した。するとオッサンは「んじゃ、お前があのパーティーにでも入ればなんか装備買ってやっか...」オッサンどれだけ良い奴なんだよ...俺とはただ飯を食う仲なのにな。俺はオッサンがここまでしてくれるかを、問うた。
「オッサンさ、なんでそこまで俺にしてくれんの?」するとオッサンは笑顔を浮かべて、
「お前のことが羨ましいからだよ。俺はその頃は不登校だったしヤンキーだったしよ馬鹿だったしよ友達少なかったしよ...お前みたいにエンジョイすることがなかったんだよ...お前を初めて見た時はな...すごく心配だったんだよ。今はこんなに楽しそうでさ...」するとオッサンは途中から涙を流していた。俺も気づいたら涙を流していた。俺は無意識のうちに泣いていたらしい。俺はとある決心をした。「なぁ、オッサンよぉ、俺さ、あのパーティーで、オッサンの分までエンジョイして、楽しんでくるわ。」
するとオッサンは、そうか。と小声で言ったそして、ガハハハハと笑い「楽しんでこい!」と俺の背中を押してくれた。
俺は決心した。俺太一のパーティーに入る!そして楽しむ!そして彼女でも探そうか...なんて思った。
その事を太一伝えようと思った。
オッサン...お前の分まで楽しんで来るぞ。
ありがとな、オッサン。また奢って貰おう。と思った。
おふざけかもしれないしオッサンがなんかこうこれから大事なキャラになるかも知れません。