表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋心 1  作者: 二階堂 瞬
2/3

第一話/誘い

二年前、俺は彼女にフラれた。今日みたいに外が賑わっている。

今日は夏祭り。彼女にフラれた時と同じだ。今でもあの時の事は、覚えている。

フラれた後、俺は普通に家に帰ってきていた。涙は出ない。

不思議だった。辛いはずなのに、涙は出てこない。確かに、落ち込んではいるが・・・。

涙が出る程落ち込んではいなかった。他に好きな人が出来てしまったらしょうがない。

そういう風に思う事にした。あれからもう二年が経ってしまった。

「時が経つのは早いな」

そう呟き、寝返りを打った。あの時と同じように・・・。

俺は今地元の大学に通う、大学二年生。バイトをしながら一人暮らしをしている。

意外と今の人生を満喫している。

「夏祭りか・・・」

俺がそう呟いた時、見計らったように携帯が、鳴り響いた。 電話に出るのが面倒くさかった俺は、無視した。たが、全く鳴り止まない。

仕方がない。瞬は諦めて、携帯に出た。するといきなり、威勢の良い声が聞こえてきた。

電話をしてきた人物が誰か、直ぐに検討がついた。

「何のようだ?了摩」

俺はぶっきらぼうにそう言った。

「何のようだは無いだろ?折角電話してやったのによ」

コイツが電話を掛けてくるのは大概、合コンの誘いだ。大方、人数が揃わないんだろう。

俺の予想は見事的中した。

全く・・・。だが、断ったとしてもコイツは諦めが悪い。相当しつこく誘うだろう。

「分かったよ。で、俺は何処に行けばいいんだよ?」

俺は諦めて素直に行く事にした。了摩は当然驚いたようだ。短い沈黙が流れた。

直ぐに了摩の声が聞こえてきた。さっきよりテンションは、高くなっている。

電話で集合場所を聞き、俺は出掛ける準備を始めた。特に、準備する必要は無いのだが・・・

取り敢えず、服を着替え皆が居る集合場所に向かった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ