↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/235

4

とりあえず、煮込むだけになったポトフを放置してまったりティータイム。

『ねぇねぇ、何飲んでんの?』

テーブルの斜向かいで白湯を飲んでる勇者が私のカップを覗き込んだ。

「リンデン」

『リンデンって?』

「菩提樹」

『悟りひらける?』

「かもな」

『飲ませて』

伸ばされた勇者の手からカップを死守する。

「自分のがあるだろ」

『味しない』

白湯だからな。

しょぼんとする勇者だが、身体がデカいし可愛くないぞ。

『マリちゃん、会話弾まないよぉ』

そりゃあ全力で拒否してるから当然だ。マリアンヌだし。

『せっかく2人っきりの甘い一時じゃん。楽しもうよぉ』

「わかった」

戸棚から蜂蜜を取り出して、テーブルに戻った。

「カップ貸せ。甘いのが好みなら、特別に入れてやる」

『じゃなくてぇ』

拗ねたって可愛くないから。

「そろそろ妹が帰って来る時間だな。迎えに行ってくれるか?」

『行きます!行きます!マリちゃんのためならいくらでも』

右手を挙げて、椅子を蹴倒す勢いで勇者が立ち上がった。

壊すなよ。椅子は父の店では売ってないんだから。

「遅くなるって言ってたから、まだ学校だと思うの」

『行って来まーす』

さすが勇者足は速いな。あっという間に見えなくなったよ。

すぐに反対の角から妹が顔を出した。

『お姉ちゃん、ただいま』

妹まだ小さくて可愛い。この世界は中世風なんだけど、教育が充実してていいな。日本ほどじゃないけど、読み書きと四則演算は教えてくれる。

『友達ん家で宿題は進んだ?』

「うん、バッチリ」

『あれ?お客さん来てたの?』

妹がテーブルのカップを見て首を傾げた。

その角度、超可愛い。

「勇者様。今帰ったとこなの」

カップを片付けて夕食の支度を始めた。

あれ?勇者って学校に向かったんだっけ?まぁ、いいや。

二度と来るな!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。