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一応、成分を調べたいっていうから材料のスパイスを取り分けた。本当に使っているのはその一部だが、棚にある全部のスパイスを少しずつ渡す。レシピの秘密は守る。

勇者の再現実験のために揃えたものだから、量もハンパないからわかるまい。

勇者の結界は便利で棚に入っている限り、香りも色も保たれる。

「せっかくですから〈カレーではない何か〉を召し上がってみてはいかがですか?」

『あ、いや』

『そこまでは…』

『食べる!食べる!』

固辞する騎士団長たちの声の他に余分なものが混じった。

『マリちゃんがそう言ってるし、騎士団長も食べて行きなよ。みんなで食べた方がおいしいし♪』

勇者お前いつの間に入って来た?

『『勇者様!』』

「よくいらっしゃるんですよ」

王都を守る騎士団なら、コイツがうちに来ないように取り締まりやがれ!

あと、〈カレーではない何か〉への苦情はコイツに回せ!暴れると王都の1つや2つ簡単に消えるけどな。

ってか、そろそろ可愛い妹帰ってくるじゃん。大変!さっさとコイツら追い返そう。



美丈夫な騎士団長に緊張した私は、お約束通りスープに通常の10倍の〈カレーではない何か〉を入れてしまう失敗をしてしまった。お優しい騎士団長様たちは、残さずに完食して汗をだらだらかきながらソッコー帰って行った。

ふん、二度と来るな!

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