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勇者がチートなのはよく知ってるけど、勇者の仲間もそんな感じなのか。
ってか、そんなにスゴいのが第3でいいんか?いや、魔物に一番対峙するのは第3だから正解か。第1、第2騎士団は主に人間相手になるからな。
対人なら私だってそこそこいくし、まあ貴族じゃないから第1には入れないが入る気もないから関係ない。そういえば、第1の騎士団長には会ったことないな。お貴族様に用は無い。
あれ?第2の騎士団長も貴族だったかな。興味ないから知らんが、騎士団長になるには何か制約があった気がする。
平民が一番だね。いざとなれば、他の国に逃げられるし、貴族に比べたら責任が薄い。参政権無いし、税金払って法律守っときゃいい。ノブレス・オブリージュとか面倒そう。くれるって言われても爵位とか要らんわ。国王とか『勇者に爵位あげて私と結婚させて国に奉仕させよう』とか考えてそうで怖い。
そんなのに巻き込まれたら、身内巻き込んで本気で暴れるよ。兄とかマジ暴走しそう。アレが本気で暴れたら王都が廃墟と化すかもしれない。何だかんだ言っても吟遊詩人も一緒にやりそうだしな……さすがにソレはヤバい。
兄の場合、勇者が王女とくっついても『妹をバカにすんな』って暴れそうだし、私が伴侶を決めたらそれはそれでプッツンいきそうで、面倒なことこの上ない。
幸いなことに私は草食系ってか絶食系なんで恋愛に興味がない。必要があれば誰かと結婚するのはやぶさかでないが、世界がバラ色に見えるとか………眼科を受診した方がいいんじゃないかって思う。ああ、この世界には眼科の専門医は居ない。病気は魔法である程度治せるらしいし、外科的な治療をする医者も居るらしいし、薬草とかはある。ところどころ『らしい』が付くのは、薬草を使うことはあるけど、医者にかかった記憶は無いからだ。生死に関わる病気になったこと無いし、ケガはウチでそこそこ治療できるからな。熱を出しても毎朝本気で手合わせなウチだから、病気になんかなったらそれこそ死活問題だから健康には人一倍気を使うわよ。
って、何か思考が飛んでたわ。昔っから考え事をするとどんどん進んで行く癖が抜けない。辞書を引き始めるとどんどん気になる項目を調べていって気がつくと何時間も経ってるとか…のわりにすぐに忘れ…
………ええと……勇者の仲間が異常に強いって話だったよね。それってさ、勇者の仲間ってのをローテーションにして何百人を入れ替わりにしたら、強い人が増えたりしないだろうか……それだと魔王討伐まで時間かかるかな。でも数人の固定メンバーだと誰かがケガとかで抜けたら無理ゲーになんないかな。そもそも剣士だって疲れるし、魔術師は魔力切れ起こすし…信長くんの鉄砲隊みたいに戦力にならなくなったら下げて、元気なのが先頭に立つじゃダメなんかな。今回も作戦もそれでしょ。
騎士団の熟練度を上げるのも目的の一つだよね。
あ、でもクロスボウ3部隊連発とかは止めてね。




