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『ごちそうさまでした』

両手を合わせてお辞儀してってやれば出来るじゃん、勇者。

『お腹にものが入ったところで、本題なんですが…是非ともカレーライスをば』

「無理です」

キッパリはっきり断った。

『なんでぇ…』

だから泣くな。勇者よ。

「カレーライスには大きくわけて問題点が3つあります。」

ここで指を一本立てた。

「1つ、生活圏で米を見たことがない」

『米~っ!飯~っ!ないのぉ』

「2つ、私は辛いのがダメ」

二本目の指を立ててVサイン。

「3つ目の前に質問です。カレーの味の決め手は?」

『カレー粉!』

ドガっ!

「カレー粉っていうのは数々のスパイスを混ぜたもの。その中身はターメリック、クミン、カルダモンなどなど」

『区民?軽田門?』

勇者は頭に木製のカップを乗せたまま、復唱した。なんか髪を伝わって滴り落ちてるけど、見ない振り♪

「私の認識ではターメリックは黄色い粉だし、クミンとかカルダモンなんかはどんな形状なのか香りなのか味なのかさっぱり。さらに他のスパイスに至っては名前すら定かではない。従って再現は不可能。スパイス高いしね」

指を三本立ててキッパリと宣言した。

勇者はテーブルに突っ伏してしまった。頭にカップに乗せたまま。バランスいいな。

『えっでも、異世界転移ものではカレーライスの再現は基本中の基本』

「料理が趣味でもない一般人にカレー粉の調合ができるかっ!」

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