脇の人物編
名前:狭間可憐(カレン・ハザマ)
種族:人族(地球産の日本人)
年齢:十七
狭間真人の双子の妹。
魔力量に関しては兄をも超える無類のチートを誇る。
本来の召喚者本人でもあるが、ウェスラ・アイシンの我儘で喚ばれた事は知らされていない。
武道全般を修め、風魔法主体の戦いを得意とする。また、その魔法で身体能力の底上げもしており、高速移動によるヒットアンドアウェイはかなりの脅威。
ただし、兄、真人に由れば、視野が狭い、との事で、本来の実力を出し切れていない模様。
ユセルフ王国にて伴侶を見付け、真人が知らないうちに、やってしまったらしい。
明るく物怖じしない性格の為、人に好かれ易く、困っている人を見ると放っては置けないという、兄と良く似た所もある。ただし、場合に因ってはそれが、小さな親切大きなお世話、になる事もあるのだが、本人にその自覚は無い。
本人曰く「おにいの事なら何でも知ってる!」との事。
ヴェロン帝国編では、ユセルフ王国セルスリウスにて留守番中。
名前:ウォルケウス・ガンドー
種族:人狼族
年齢:二十五
アルシェアナ第三の王女の親衛隊隊長。
ユセルフ王国最強の剣士であり、デュナルモ十傑の一人で〝群操のウォルケウス〟と呼ばれている。
群操の二つ名が示すとおり、一対一での戦闘よりも多対多の戦闘において圧倒的な指揮統制能力を誇り、万の軍勢を百の軍勢で退ける、とまで言われている。
本当の実力を知る者は極限られた一握りの者だけに限られ、剣を交わした真人ですら把握しきれていないのだが、直感的に剣だけでは勝てないと感じている様だ。
狭間兄妹が召喚された当時は、王女様ラブ、だったのだが、何時の間にか可憐に鞍替えし、あまつさえ真人も知らないうちに付き合い、やってしまっていた。
性格は実直で頑固な所もあるが、気に入った相手には砕けた部分も見せる。
真人達の間では、ウォルの愛称で呼ばれている。
名前:ランガーナ・シリンセ
種族:人族
年齢:五十
アルシェアナ第三王女付きの執事。
何が有ろうと殆ど表情を崩さない鉄面皮。
特技は針金一本で行うピッキングという、泥棒顔負けの技術を持っている。しかも、どんな鍵であろうと鍵穴が有る限り、彼に開錠出来ない鍵は無い、と言われるほどらしい。
何か秘密が有る様だが、ウェスラしかその事を知らない様だ。
名前:ハロムド・ボンクール
種族:ドワーフ族
年齢:百八十
練鍛の魔術師の二つ名を持つ、デュナルモ大陸随一の鍛冶師。
性格は豪放磊落で、意外とマサトやウェスラ達と気が合う。
武具の性能を追求する余り、常人では扱えない物までをも作り出してしまう程の変わり者。
だが、その武具を扱えれば、計り知れない力を持つ事が出来る。
勿論、マサトの剣とローザの大剣を鍛え上げた人物でもある。
店頭に並ぶ事のない武具は、一種のインテリジェンスウェポンとも呼べる程で、使用者以外には扱えない物と化してしまう傾向にある様だ。
その証拠に、マサトの剣は他人が持つととんでもない重さを感じさせ、剣から持ち主が離れれば離れるほど、その重さも増すらしい。
店は目立たないよう看板すら上げていないが、知る人ぞ知る名店、といった趣で、常連客も居る様だ。
ウェスラからは、おやぢ、と呼ばれ、彼女の事は、大婆魔道師、と呼び合う間柄で、かなり昔からの知り合い。
マサトの事はかなり気に入っているようで、有料ではあるが、剣のグレードアップも約束している。