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第41話 またその仕様かよ

『すいません。聖女様、タカダです。今ってお時間、大丈夫でしょうか?』


『はい。今は瞑想の時間ですので、大丈夫ですよ。どうかされましたか?』


いや瞑想中って大丈夫なのか?

まあ本人がいいって言ってるから、気にしない事にしよう。


『実は、タリスマンの効果で光の精霊を召喚しようと思ってるんですが』


『まあ、そうなんですね。でも丁度良かったわ。つい先程一気にレベルが上がった所でして、色々とタカダ様の役に立ちそうなスキルを習得したばかりなんですよ』


『あ、俺の為に態々ありがとうございます』


丁度大量にレベルが上がった?

瞑想中なんだよな?

ひょっとして聖女ってのは、瞑想するだけでレベルがバンバン上がるのか?


だとしたらお手軽だな。

まあゲームでプレイヤーがそんな真似が出来たら、糞仕様待ったなしだが。

頑張ってレベルを上げるって行為も、ゲームの楽しみの一つだからな。


『いえいえ、お気になさらず。さ、遠慮なさらずお呼び下さい』


『では、お言葉に甘えて……』


精霊召喚を発動させる。

すると俺の眼前に魔法陣が現れ、その中から手のひらサイズの白い羽の生えた精霊が姿を現す。


分身ってあるから人間サイズを想像してたけど、随分ちっさいんだな……

まあ精霊と考えるなら、無難なサイズではあるが。


「ふふふ。召喚頂き光栄ですわ」


「御足労掛けます」


可愛らしい姿の精霊の声は、聖女ユミルの物だった。

分身だから当たり前と言えば当たり前の話だが……て事は、この精霊の姿はユミルのミニチュア版って感じなのかな。


声だけ一緒というのは不自然なので、全体的にコピーされていると考えるのが自然だ。


ふむ……態度や会話が大人びているから成人してるイメージだったけど――男爵令嬢に興味など無かったので年齢は知らない――思ってたより若い感じだな。

精霊のあどけない笑顔で判断するなら、ユミルは14、5歳ぐらいに見える。


ま、聖女の年齢なんて、どうでもいいっちゃどうでもいい事ではあるが。

仮に、実は三歳児や百歳超えてる婆だったとしても、俺には全く関係のない話である。


「えーっと、最初に聞いておきたい事があるんですが……」


精霊を扱うに際して、知っておかなければならない事が一つある。

それは――


「はい、なんでしょう。何でも気兼ねなく聞いてください」


「その精霊、ダメージを受けたりするんでしょうか?それと、ダメージを受ける場合……最悪、死んだらどうなるんでしょうか?ユミル様的に」


――そう、ダメージや死亡によるユミルへの影響だ。


痛みはどうなるのか?

死亡した際にどういった影響がユミルにあるのか?


極端な話、痛みがあって死亡時に強いショックを受けるとかだと、気軽に召喚出来なくなってしまう。

一応相手は聖女な訳だし、これからもアイテムを融通して貰えるかもしれないと考えると、無碍に扱う訳にもいかない。


まあ自動モードがある事を考えると、杞憂だとは思うが……


「ご安心ください。これは分身ですので、私が痛みを感じる事はありません」


「そうですか。それを聞いて安心しました」


「ただ、この精霊の体の耐久力はタカダ様と連動しておりまして……ダメージを受けると、タカダ様のHPが減ってしまう事になるかと」


「あー……」


バグリンと同じ仕様かよ!

範囲攻撃を喰らうともれなくダメージ三倍じゃねーか!


いやこの精霊、防御力物凄く低そうだし、3倍どころじゃないかも。

こりゃ、巨力な範囲攻撃して来る奴には使えんな。


「タカダ様。HPの共有は決して悪い事ばかりじゃないんですよ」


ユミルが困った様な顔になる。

どうやらもろに顔に出てしまっていた様だ。


「HPが共有されているという事は、分身への回復でもタカダ様を回復させる事が出来るという事ですから」


「ああ、成程」


分身に回復魔法をかけると俺が回復する。

つまり……後方に待機して貰っておいて、ダメージを受けた際に回復魔法を分身にかけるなりアイテムを使って貰うなりすれば、俺のHPを安全に回復できるというわけだ。


そもそも、よくよく考えたら、俺からてこでも離れようとしないバグリンとユミルは違う。

範囲攻撃のある相手の場合、彼女には離れた場所から支援をして貰えばいいのである。


俺とした事がうっかりしてたぜ。


「では、私に何が出来るのか今から披露いたしますね」


「お願いします」


さあ、どんな性能か見させて貰うとしよう。



拙作をお読みいただきありがとうございます。


『面白い。悪くない』と思われましたら、是非ともブックマークと評価の方をよろしくお願いします。


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