表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/55

第28話 営業スマイル

「よし!90達成!」


『たっせーい!』


予定通り2週間ほどでレベル90に到達。

レベル上げは一旦ここで区切り、此処からはSSSランク装備の製作に移る。


集めるべきピースは二つ。


一つ目はスキルだ。

これはイベントを熟せばいい。


もう一つは素材である。

どちらかと言えば、此方の方が面倒だ。

まあとは言え、一番入手難易度が高いゴッドニウムは既に入手済みであるため、そこまでという訳ではないが。


「まあまずはイベントだな」


始めるにはダンジョンの奥まで行く必要があった。

とは言え、イベントは製作スキル取得であるため、その難易度は決して高くはない。


という訳で早速、俺は巨匠の墓と呼ばれるダンジョンへと向かう。


出て来るモンスターは動く魔剣(ムサール)や、自動で動く鎧(アーマード)といった無機物系のみである。

魔剣ムサールは索敵範囲が狭いため、余程近づかない限り襲ってこず。

またアーマードの方は足が遅いので、その大半は無視する事が可能となっている。


「あれ?美味しそうか?」


俺はダンジョン内にいる魔剣を指さし、バグリンに聞いてみる。


『ううん』


武器を好んで喰らうバグリンも、魔剣には食指が動かない様だ。

まあ剣の形はしていても、その本質はモンスターなのだから当たり前か。


「よし、じゃあ走り抜けるぞ」


魔剣を避け。

襲って来るのろまな鎧を振り切って先に進む。


さっきも言ったが、製作系のスキル習得用の場所なので先に進むのは簡単だ。

とは言え、奥に行くとモンスターの密度が上がってくるので、ある程度処理して行かないと駄目だが。


その際に注意しないといけないのが、魔剣をひっかけない事だ。

堅いだけの鎧に比べてこいつは対処がし辛い。


反面鎧は、俺の短剣に一部防御を無視するオプションがついている上に、バグリンの酸があるから処理がすこぶる楽だ。


「よし、辿り着いた」


ダンジョンの奥にあるのは、一つの巨大な鍛冶台だ。

これはかつて伝説の鍛冶師が使っていた物だが、経年劣化などは一切見られず、ピカピカである。

まあ何らかの力で守られているのだろう。


俺はその鍛冶台に、自分の作ったSS武器と防具セットを置く。

あ、もちろん俺の持ってる装備とは別物な。

これ、普通になくなる糞仕様だから。


まあSSSランク製作スキルが手に入るなら、安いコストと言えなくもないが……


一般人には気軽に手の出せない額である。

まあこれが気軽に出せない層は、そもそもスキルを覚えても製作する事自体難しいが。

超高額な素材を集めては失敗してを繰り返す訳だからな。


「これは貴様の作品か?」


鍛冶台の背後に、体のすけた巨体が姿を現す。


イベントNPC。

伝説の鍛冶師の亡霊、ヘパイトスだ。


『わー、おっきぃ』


鍛冶台の向こう側で胡坐をかいているにもかかわらず、ヘパイトスの視線は俺よりずっと高かった。

巨人と言って差し支えない体躯をしているが、こいつはこれでもドワーフだったりする。


え?

ドワーフなのにデカすぎないか?


しらん。

OTLではそう言う仕様だ。


「ええ。俺の作った物です」


「悪くない出来だ。しかし……態々こんな場所にまでやってきて、こんな物を俺に見せたって事は……」


「はい。貴方の教えを請いに来ました」


おう、さっさとSSSランク装備を作れる超越級装備制作を教えろや。

という気持ちをオブラートに包んで、俺は満面の笑顔で答える。

これぞ営業スマイルって奴だ。



拙作をお読みいただきありがとうございます。


『面白い。悪くない』と思われましたら、是非ともブックマークと評価の方をよろしくお願いします。


評価は少し下にスクロールした先にある星マークからになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ゲーマーの心の声が・・・w
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ