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第17話 オリハルコン

「ほぉ……その手、まさかこの短期間でいっちょ前になって戻って来るとはな」


Aランク武器の製作を10個終わらせた俺は、バッカスの元へとやって来ていた。

上級スキル習得のイベントを進ませるためだ。

それ以外でこんな辺鄙な場所に用はない。


因みに俺の手には、特に変わった変化はない。

だがまあ、きっとバッカスに何かが見えているのだろう。

イベントの流れで、一々野暮な突込みは入れないぜ。


「上級スキルを教えて下さい」


「いいだろう!よーく見ておけ!所で……その肩に乗ってるのはなんだ?」


「ああ、これはテイムしたモンスターです」


「ほぉ、随分と可愛らしい見た目してるじゃないか」


バッカスのバグリンを見る目が優し気である。

どうやら厳つい見た目の割に、可愛らしい物好きの様だ。


「まあいい。よく見て学べ!一度しか見せないからな!!」


バッカスが工房を使い、Sランク武器の製作を始めた。

行程自体には特に変化はなく、単に使う素材と出来上がる物が違うだけである。


なら見る必要はないんじゃないか?


俺もそう思うんだが、見ないとスキルを習得出来ないんだからしょうがない。

なので我慢してその工程をしっかりと見続ける。


『あるじー、ひまー』


「なら寝ててくれ」


『はーい。ぷぅぷぅ』


寝てろと命じると、バグリンが爆速で眠りに落ちた。

自分で言っといてなんだが、ガンガンやかましい鍛冶作業の中よく眠れるもんだと感心する。


「くっ……駄目だ。失敗した」


バッカスが武器を打ち終えたかと思うと、振り返って悔しそうに俺にそう告げる。

因みにこの失敗は既定路線だ。

Sランクの製作難度は高いってのを表現する為か、バッカスは絶対に製作を失敗する様になっていた。


まあこっちとしてはスキルさえ習得出来ればいいだけなので、彼が成功しようがしまいがどうでもいい訳だが。

必要なのは過程を見る事だからな。


「製作は失敗したが、手順自体はあってる。どうだ?スキルを覚えたか」


「はい」


「よしじゃあやってみろ」


そう言ってバッカスが鍛冶台に製作アイテムを置く。

Sランクの製作にはオリハルコンが必要な訳だが、これの入手難度はそこそこ高い。


要は面倒くさいって事だ。

なので俺はダメ元で聞いてみた。


「あー、すいません。少しだけ素材をお借りしていいですか?」


と。


ゲームでは絶対に出来ない行動。

だがこれはゲーム世界だ。

ひょっとしたら、一時的に借りる事が出来るかもしれない。

そう思っての行動である。


え?イベントで使う製作用アイテムを借りて何をするのかって?

勿論、増殖するんだよ。


「あーん?貸してくれだぁ?」


「あ、はい。5分で構いませんので」


「ふむ……まあ別に構わんが……何をするつもりだ?」


「素材そのものを見極めようかと」


なんとなくそれっぽい理由を即興で吐き出す。

職人は素材にこだわるとか、よく聞く話だからな。

まあこの世界の素材の品質は一律だから、通用しない可能性も高いが。


「素材を見極める……か。悪くない。悪くないぞ!鍛冶職人ってのはそうでなくっちゃな!!よし!5分とは言わねぇ!!1時間でも2時間でも存分に眺めやがれ!!」


駄目元だったが、どうやら上手く行った様だ。

まあ5分以上はいらないんだがな。


「俺は向こうで作業してるから、お前はじっくり眺めな」


「ありがとうございます」


見られないよう外に持ち出して増殖するつもりだったが、向こうがどこかに行ってくれるならその必要はない。

バッカスが居なくなったのでポケットから出したヒールリーフを鍛冶台に置き、俺は素材であるオリハルコンを増殖する。


オリハルコン999個ゲットだぜ!



拙作をお読みいただきありがとうございます。


『面白い。悪くない』と思われましたら、是非ともブックマークと評価の方をよろしくお願いします。


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