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社員一人がいなくなって、傾きかけた会社に、元請社員として指導に行ったが、思ったよりも簡単に会社が無くなった話。

作者: 山田 勝

 ここは臨時に作られたプレハブ、共同企業体(JV)の事務所、結構、大きい。

 会議室で、所長の水屋さんと、現場担当の並木さんと、俺がいる。


 俺、山田は、応援でこの山奥の現場に呼ばれた事務方だ。


「おう、山田、並木が面倒を見ている有限会社ヤングナウに、事務の指導で行って欲しい」

「何が、起きたのですか?」

「よく分からんが。おかしい会社が、更におかしくなった。実は・・・」


 多分、このようなことが起きたのだろうと並木さんは、聞いた話と憶測を交えて話してくれた。


「那須さんという人が急に仕事をやめてな」


 ☆ヤングナウ有限会社


 有限会社ヤングナウ、有限会社は、平成18年から新設が出来なくなった。少なくても、平成18年以前から存在していると信用はある。

 名前は、社長の感性に合わせて、商号変更をされたそうだ。


『給料を上げて欲しい。これだけ働いて、他の人と同じなんて割に合わない。でなければやめさせて下さい』

『いいよー別に、拾ってやった恩を感じない奴はいらない』


 と那須さんがやめた。


 那須さんとは、世間話で身の上を聞いたよ。東北大震災で職を無くして、転々として、この会社に就職したと言っていた。

 人柄、能力は、ごく、普通の人だ。


 ・・・


 この人が、やめてから、一週間経たないうちに、異状が出て来たよ。


 ☆現場パトロール


『おい!この現場に掲げているKY(危険予知)の表は・・・コピーじゃないか?しかも、前の現場だ!やる気あるのか?!』


『へへへへへへへ、すみません』


『安全計画書も前のコピー・・・もうすぐ、法定健康診断をやるよな。準備終わっているか?』


『へへへへへへへ、申訳ありません』


『おい、知らない奴が、現場にいるぞ。こいつら、入場者教育終わっているのか?』


『へへへへへへへ、多分』


 ・・・・・・


「あの、この『へへへへへ』と笑っている人は?」

「おう、ヤンナウの工事課長さんだ。元議員との触れ込みだ。働かない無能だよ」



「それで、山田さん。ヤンナウに出向して、現場事務を指導してくれ」

「おう、今抱えている仕事は、引き継がせる。今日から顔合わせに行ってこい。社用車使って良いぞ」


「でも、私は、現場事務やったことありませんけど・・」

「大丈夫だ。書類は、支社で見たことあるだろう?体感で覚えて、引き継がせるように、段取りは組んだ」


「分かりました」

「しかし、残業は1時間まで、サービス残業をやったら、どうなるか分かるな?」

「はい、所長」



 ・・・まあ、この業界、法令を守るのに必死だ。


 と言うことで、ヤングナウ有限会社の現場事務所に行った。

 いわゆる飯場であると思ったら、そこが本社であった。

 プレハブが本社、まあ、そのようなものだろう。

 尚、我が社が管理する作業員用の宿舎があるが、

 そこに、この会社の作業員は入れられない・・


 何故なら、ヤンナウ有限会社の作業員に、南京虫持ちがいたからだ。

 その時は、大騒ぎになったそうだ。

 だから、プレハブを増設して、ここに作業員を住まわせているらしい。


 ピロピロ~と並木さんの携帯が鳴った。


「え、資材が遅れている?すぐに、行く。山田さん。悪い。独りで行ってくれ」

「分かりました」


 並木さんの担当の会社は、この1社だけではない。忙しいのが分かる。

 俺は、独りで、ヤンナウに行った。


 ☆有限会社ヤングナウ


 まずは、社長に挨拶だ。社長は、30~40代の女性、社長と言うよりも、スナックで勤めていそうな雰囲気。人当たりは良さそうだけど、

 ガードマンがついていた。

 ガタイはいい。弟さんと言っていた。まあ、男ばかりの職場、分からなくもない。

 しかし、この男、

 用心棒としてだけ来ているみたいだ。


「山田です。指導に参りました」

「まあ、初めまして、佐藤です。那須の抜けた穴を宜しくお願いします」


「いいえ。那須さんの代りではありません。指導に来ました」

「ええ、そんな指導だなんて、大げさな」


 キリッとパンチパーマの弟が睨むが、

 ここで、あやふやにすると、事務員を派遣したことになる。会社の費用で、他社に便宜を図ったことになるからな。


 どうもおかしい。


 取りあえず現状把握だ。

 挨拶もそこそこに、工事課長、職長に会った。



 工事課長に、事情を聞いた。


「実は、うちの事務員が恩知らずにもやめまして、うちには職長が二人います。どちらかがやっていると思ったのです・・」


「はあ?」


 職長二人は、ヘラヘラしている。


「え、と、この現場前の工事の経験は?」


「私はパチプロをしていました」

「俺は、競馬場で元コーチしていた!よろしくな」


 ・・・頭がいたい。


 PC作業も出来ない・・・PCに触ろうともしない。令和でだよ。極めつけは。


「免許がない?」


 ・・・工事課長が免許を持っている。ハイエース二台あるが、早めに出発して、ピストン運転をしているようだ。


「今までは、逃げた事務員さんが一台、運転していた?」


「社長も免許、持っていますが、社長にやらすわけには参りませんからね。だから、山田さん。朝、6時に来て下さい」


「断ります」


 皆、俺を、那須さんの代りと認識している。

 おかしい。

 普通、元請けの制服を来ていたら、丁寧に扱うものだ。


 ・・・


 逃げた人が、この会社のキーパーソンだったことは、分かった。

 激務としょうもなさは理解出来た。

 何故なら、追体験できたからだ。


「あのですね。このKYは、職長が書くものです!」

「「ええ、今まではあいつが書いていたぞ」」


「問診票を集めます。え、書いてない?書類を無くした?コピーを渡しますから、今、ここで書いて下さい!」


 20名ほどでも、書類を集めるのに、数時間はかかる。


 しかし、現場で作業する以外の従業員を10人以上は連れてきている。遊軍になっている。現場に入れて、工賃を稼ごうとしているのだな。

 ほとんどが、土木の経験がなさそうな人だ。


「ええ、今、現場に20人入れていますよね。ただでさえ混乱しているのに、何故、また、人を雇うんですか?入場教育とかしなければいけませんし、増やすなら、並木さんに連絡しなければなりませんよ」


「ええ、でも、人は財産だから」キリッと良いことを言ったように社長は言う。


 また、確かに人は財産だ。しかし、仕事がなければ不良債権。いるだけで、金がかかる。


 この会社には、ハイエースが二台しかない。土建会社なのに、おかしいと思って、担当の並木さんに聞いたら、


「この会社は、人夫出しの会社だ。今は、グレーゾーン。昔なら、違法だよ。この業界の闇だな。良く新聞の三行広告に公告を出しているよな。未経験優遇」


「取締りはしなかったんですか?」

「取り締まる方の大元が味方していたんだよ。長い間、国土交通大臣を務めていた人がいるだろう?まあ、業界の需要もあったけどな」


 ・・・・


 そして、現場事務を、俺も体感して覚え。何とか、引き継ぎの人の指名をお願いしたら、

 若い人が来た。

 社長の甥っ子さんだそうだ。眼鏡をかけている。


「山田です。宜しくお願いします」

「・・・・・」


 ・・・無視かよ。


 彼は、PC仕事を出来るそうで、唯一、この会社の事務所で、PC作業をしていたが、やる内容は


「僕は、本社の社長から命じられて、ホームページを管理しています。社長の命令は聞きませんが、僕しかいないので、立候補しました」


 ホームページ・・・


 を見たら、フリー素材の電話受付のお姉さんの画像と、「栄光あるヤンナウ会社」と表示がある。



 工事経歴が載っていたが、中には有名な工事もある。

 この会社が落札して、施工管理や、図面を作った工事では当然ない。

 ただ、人を出しただけだ。


 それに、この会社が関わったものとは、思えない。関西の工事もある。


 ・・・無駄なんだけどな。


 雑談もするが、この会社の自慢ばかりだ。


「うちは、新規参入だから、地元の奴らになめられて、作業員の働きが悪いって、文句を言いに来た奴らいたけど、ほら、この飾ってある写真を見て下さい。

 国会議員ですよ。これを見て、目を丸くしました。クククク」


 うん・・・これは、知らない議員だが、下に名前がある。まさか、自民じゃない。・・・国会議員がこんなグレーゾーンの会社に来たのかよ。

 見たら、平成の初めの頃の写真だ。

 場所もここではない。どこかだ。


「山田さん。声も出ませんか?まあ、仕方ありません。山田さん、元請けだからって、調子に乗らない方がいいですよ。

 貴方の会社の役員、うちの本社の社長と仲が良いですよ」


 ・・・呆れているんだよ。と口に出さない。


「それよりも、名簿作って下さい。社員名簿がなければ管理も出来ませんよ。従業員台帳を早急に作って下さい」


「何ッ」


 険悪になった。この男、名前も知らない。だって、名乗らないし。


 ☆日曜の朝


 朝7時に電話が来た。

 俺はギリ車で通える範囲だったので、寮には入っていない。

 実家で、家族と動物公園に行こうと準備していたら、


 ピロピロ~~


「・・はい、山田です。佐藤さん?」

 あの社長の甥っ子の声だ。


「山田さん。免許あるでしょう。すぐに来て」

「何が起きたの?」


「ふぅ~、知らないんですか?パチンコに行くワゴン車を出して下さい。9時開店ですよ。急いで」


 プチンと切れた。


「勝、仕事?災害や事故?」

「靖子さん・・実は、意味が分からない電話が来たのです」


 また、かけ直して、事情を聞いた。


「あのですね。山田さん。知らないのですか?この業界は、日曜は、皆、パチンコに行くのですよ。今日は、公務員のボーナスの支給日後の初めての休日です。今までは、山田さん初めて来たばかりだから、大目に見ていましたが・・・」


 ・・・事情を聞くと、逃げ出した事務員の人は、休日に、ハイエースを運転して、作業員をパチンコに連れて行ったらしい。


「タクシーで行って下さい!」


 と携帯を切った。

 仮に俺が、この会社の従業員だとしても、応じる義務はないはずだ。


 そして、並木さんに、連絡した。


「おう、どうした?何か困ったことあったか?」

「ええ、実は・・・」

「分かった。無視しろ。来週、JVに来い」


 ・・・


 そして、その日は、家族を連れて、動物公園に行った。

 着信が、山のように来たが、無視をした。


「勝・・・電話で大声を出していたけど、相談に乗るわ。私も稼いでいるから、しばらく無職でも大丈夫よ」

「ええ、そうよ。私も稼いでいるから、男一人くらいね」

「義母さん。靖子さん・・・もう少し頑張る」



 ☆翌週

 所長室で内密の話になった。所長と、並木さんと、地元のボス的な人がいた。


 俺は、あの会社の実情を話した。


「休日、パチンコに行く車を出す習慣?知らねえな。そんなの個人ごとだよ。自分の足で、いけないなんて、子供みてえな奴らだな」


 と業界歴の長い地元のボスは言う。


 所長は

「おう、あの会社を切るか。山田、後一週間、あの会社にいろ」


 ボスは、抜けた人足の算段をつけてくれるらしい。


「フフフフフ、働ける者は、ワシが引き取るから、安心せい」


 一応、聞いておくか。あの会社の自信の源、役員と知り合いと言っていた。


「でも、本社の役員と仲が良いって言っていました。大丈夫でしょうか?」


「余裕!」


 ・・・・


 ☆本社に電話をして確認したそうだ。


『水屋さん、お久しぶりです。・・・はい、ヤンナウ有限会社の佐藤?知りませんね。母親が、宗教団体にはいっていまして、その関係でしょう。勝手に、名前を吹聴していますね。困ったものです』


 と言うことだ。


「えっ」

「何だ。山田、気が付かなかったのか?あの会社の本社の社長は、宗教団体の幹部で、若い後添えが、この地域の出身だったので、工事に参加できたのだよ。どっかの伝手で、有限会社の社長を奥さんに役員変更して、買取ったのだろう」


 ・・・まさか。


「そのお仲間で、職に困っている者を集めたから、歪が生じているのだ。

 因みに、甥っ子と名乗っているのは、社長の前の奥さんの子供か、それか愛人の子だ。女社長と仲が悪いだろう」


「そう言えば、あまり、話していませんね」


 ☆


 その後、有限会社に行ったが、事情が分かると、見えてきた。

 小さい会社なのに、派閥争いが勃発している。


 社長の甥っ子は、元請け社員の私を、部下のように扱って、存在感を示そうとしているのだ。

 地元では、かなり頭の悪いと評判の高校を卒業している。


 甥っ子は、何かと俺にマウントを取ろうとしてくる。



「山田さん。良い度胸ですね。私の呼び出しに応じないなんて、ダメですよ。コミュニケーションを大事にしないと・・・」


「それは、いいから、表はエクセルで作った方が楽ですよ。現場入場者の名簿や書類は作りますから、新たに雇った人たちは、御社の社員です。貴方方が管理して下さい」


 ☆現場


 現場では引き抜きが始まった。本来はタブーだ。

 しかし、


「よう、爺さん。あんた。ヤングナウの所属だってな」

「ヘイ、ご迷惑をおかけします」

「爺さん。うちに、来ないか?あんた、動きは遅いけど、気が利くし、土木経験長いだろう?」

「本当ですか?でも・・」

「ああ、ヤングナウの仕事が無くなったら声を掛ける」

 会社が無くなったら別だ。

 使える者の引き抜きが密かに行われていた。


 そして、甥っ子のマウント取りが激しくなった。


「山田さん。明日の現場で配るジュースを買ってきて下さい。免許あるでしょう?」

「無理です。貴方の作業は、1時間で、A4一枚がやっとでしょう。私がやった方が効率的ですし、これは私の仕事ではありません」

「安全管理の問題ですよ。熱中症で倒れたらどうするんですか?」

「それは、貴社の問題です」

「郷に入っては郷に従えって、言葉知っています?貴方はまるで、指導しに来たみたいだ」

「ええ、指導で来ていますが、手を止めないで下さい」


 険悪になった。しかし、その時、並木さんが様子を見に来てくれた。


「おう、どうした」

「実は・・・」


 しかし、怒ったのは、俺の方だった。


「山田あぁ~~~、マニュアルだけで動くな。現場の実情を見て、動かなければいけないぞ!」


 ・・・え、内心、戸惑う。これは想定外だ。同じ会社なのに庇ってくれない。


 甥っ子はニヤニヤしているが、次の言葉で顔面蒼白になる。


「この会社は、応援がなければ、ジュースも買いに行けないんだ!俺が、協力企業さんに頼んで、こいつらのジュースを買いに行かせる段取りを取る」


 ピピピ~

「あ~もしもし、今、ヤンナウに来ているんだけどよ。買い出し行くべ。ついでに、連れて行って欲しい奴いるんだけどよ。時間は、そっちの都合で良いよ・・・」


「おい、眼鏡、山田に事務仕事をやらせて、お前は、外で待っていろ。1時間後に、車が来るから、それに乗って、街まで買い出しに行け」


「へっ、中で待っていてはダメですか?」

「あのね。他社様にお願いするのに、デ~ンと、構えていてどうする?日陰があるべ、そこで立ってお出迎えをしろ」


「そんな」


 結局、甥っ子は、外で1時間待って、他社の車に乗せてもらった。


「チィ、並木さんの頼みだから行くんだぜ・・・ついでだからな。俺らはパシリじゃねえ。次は、自分で行くように、段取りしろよ」


「ヒィ」


 強面の人たちの車に乗って、買い出しに行った。


「並木さん。良く、他社が頼みを聞きましたね。このような場合・・・」


 協力企業間の仕事の割り振りは細心の注意が必要だ。

 この場合、ヤンナウの雑用を、他社がやる形になる。


「な~に、あいつらとは麻雀仲間だ。多少の無理は聞いてもらえる仲だ。それよりも、山田」


 ・・・並木さんから、説教ではない。アドバイスをもらった。


「無理難題を突きつけられたときに、躱す術を学ばなければな。方法は、人それぞれだ。しかし、場数を踏まなければ、身につかないから仕方ないけど、

 山田の直球もいいが、違う方法も身につけた方がいいぞ」


「有難うございます。勉強になりました・・」


「お礼言うなよ。礼を言う方は俺だ。俺の受け持ちを頼んでいるからな。当面は、並木に聞くで通せ」


「はい、分かりました」





 ☆一月後、現場


 プロロロロ~~~

 仕事中に本社の車が数台来たそうだ。


「安全の書類を出してもらおう。監督権に基づき監査を行う」

「へへへへへへへへ、どうぞ」


「草刈り払いを持っている者は、安全講習証を提示せよ!」


 案の上


「・・・KYは前の月のものをコピーして、日付だけ改竄しているな。しかも、署名も、同じ書体だ。1人でサインをしているな。過去のものを調べるぞ!」


「へへへへへへへ、皆、忙しいもので」

「理由にならん!」


「大変です。こいつら、安全講習証を携行していませんよ」

「へへへへへ、本社で一括管理しています」

「法令で携行が義務づけられているぞ!」


 結局


「改善の見込みが立つまで、入場禁止だ!」

「へへへへへへ、分かりました」



 となったそうだ。


 契約期間は、まだ、あったが。入場できない=工賃が稼げない。

 零細なので、いつのまにかいなくなった。


 ・・・・


「並木さん。良くこんな田舎に本社の査察が来ましたね」

「知らないのか?水屋さんはな。社長になれる経歴の持ち主だったんだぞ。昔、暴力団や総会屋の対策をしていてだな。

 泥を被って、地方を転々としている方だぞ・・・」


 俺は、それ以上、所長の経歴を聞かなかった。


「すごい方なんですね」

「そうよ。だから、俺もついて回っているけどな」



 ☆


「・・・という話があったのだ。これ、追放ものに出来ないかな。那須さんを主人公にして書いたらどうだ」


「無理なり。今はスパダリ一色なり!」


 なろう作家を目指している友人に聞いたが、即答で断られた。


「代々、山田氏の話は、生々しいのでござる。前にも、外人パブの話と婚約破棄ものを、混ぜて書こうと相談したなり」


「うん。あの巻き込まれた話」


「我も、南国美少女ものに特化した話を現代日本が舞台で、書いたなり。作家仲間に作品の添削を頼んだなり。辛辣な意見ばかりだったなり!現代日本で南国美少女と言ったら、外人パブの子のハーフなり!と我は言ったなり」


 >???何故に、フィリピ〇パブが出てくんだよ!現実が厳しくて、読者は置いてきぼりになるぞ


 >今は、ベトナ〇。社会問題の側面が大きい。社会派として書くべきであって、ラブコメは・・まだ、早いかな。


「じゃあ、異世界ものにして、那須さんを主人公にしたら・・」


 と思ったところで、ハッとした。


 なろう追放もので、書籍化したものの中で、外のソムリエたちから、酷評されているものがある。

 主人公が、冒険者ギルドをやめたら、ギルドが、転落する話だ。


「あれって、妙に生々しかった。雰囲気が似ていた。作者様も、サラリーマンの体験を元にして書いたのかな」


 また、読み返して見よう。と思うこの頃だ。


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