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お題シリーズ3

突然のおこ

作者: リィズ・ブランディシュカ



 デートをしている最中に、俺の彼女が突然おこりだした。


「もうっ」って言って、頬を膨らませている。


 かわいいって思うけど、正直にそう言ったら「本気でおこってるんですけどー」と言われてしまう。


 う~ん、原因はなんだろう。


 一緒にデートしてる時、ときどきこうなっちゃうんだよな。


 別に俺は、彼女を不快にするような事したつもりはないんだけど。


 どうしてなんだろう。


 だから「話してくれないと分からないよ」と言ってみるんだけど。


「自分の胸に手を当てて考えてみれば?」と返されるだけだ。


 考えても分からないから、聞いてるんだけどな。


 はぁ、とりあえずご機嫌をとるために、アイスでも買ってこようかな。


 ちょうどあそこにアイスクリーム屋があるし。






 もう、なんで分かってくれないの?


 わたし、嫉妬してるんですけど!


 他の女の子に色目を使わないで!


 ただでさえかっこいい顔してるんだから、その顔で笑ったらみんな恋に落ちちゃうよ!


 友達に言ったら「そう見えるのは君だけだよ。恋は盲目だね」って言われたけど、そんな事ないも~ん!


 ほんとにほんとに、わたしの彼氏はかっこいいんだから。


 だからどんなにほほえましいものを見ても笑っちゃだめ!


 小さい女の子がお使い頑張ってる所とか、綺麗な女の人がおばさんの荷物を持ってあげてるところとか。


 にこっとしちゃ、だめったらだめ。


 わたしを見る時以外かっこよくなっちゃだめなんだからね!


「あっ、あの子一人で背伸びして風船とろうとしてる。手伝ってあげようかな」


 って、行った傍からもーっ!!


 わたし、おこなんだからねっ!



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