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小説の練習メモ  作者: 椿堂 もぐら
小説を書くときに意識すること
3/3

キャラクターの魅せ方~リトマス法~

シナリオの基礎技術 新井一著


本書は、映画シナリオを作るときの基礎技術をまとめた本です。


私が小説の勉強に役立つと思ったものをピックアップしてお届けします。

今回は、リトマス法についてです。

理科の実験でつかう、あのリトマス試験紙の“リトマス”です。

リトマス試験紙は、アルカリ性の液体を垂らしたら青になりますね。

このように、“何かを反応させることで、性質を明確にする”ことを表現するのがリトマス法です。

主人公を例に具体化していきましょう。


小説における主人公の“リトマス試験紙”となるのは以下のようなものです。

・人物

・セリフ

・小道具

・事件

・事情

・自然現象 etc


これら小説の“リトマス試験紙”に主人公がどう反応リアクションするかによって、主人公の心理・感情・性格・事情などを描くことができます。

例)

目の前で猫が車にひかれそうなとき

① 自分の実が危ないことを忘れて自然と前に出てしまう

 → 優しい、頭より先に身体が動くタイプ、瞬間の判断力がある、などなど

② 車に対して鞄をなげつけて回避する。

 → 展開によっては冷静な人物、展開によっては後先考えない馬鹿タイプ、などなど

③ 目をつぶる、手で顔を覆う

 → 怖がり、弱気、逃げやすいタイプ、などなど


同じ反応をしても、前後の展開によって連想させたいものは変わってきます。

ただ、この事件が性格を表現するための“リトマス試験紙”になっていることはおわかりいただけたと思います。


地の文やセリフで直接、感情や心理などを説明するのではなく、反応によって説明する。

これを意識すると没入感をより強くすることができるかもしれません。



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