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護衛終了


 “炎槍”ロードベルクの襲撃をなんとか退けることが出来た。


 名前:マーヤ 25歳 女

 種族:エルフ

 職業:見習い武道家 レベル2

 ランク:D

 所持ポイント:1

 スキル:素早さ小アップ、力溜め、《エクステンド》、《再設定》、《メニュー》


 《メニュー》を開いて武道家から職業を元に戻そうとしたらレベルが上がっていた。

 上位職のロードベルクを倒してもレベルが1つしか上がらないところを見ると、やはりレベルは上がりにくいようだ。


 名前:マーヤ 25歳 女

 種族:エルフ

 職業:見習い料理人 レベル2

 ランク:D

 所持ポイント:0

 スキル:魔力小アップ、料理魔法、《鑑定眼》、《経験値倍》、《言語解析》、《再設定》、《メニュー》


 レベルが上がったことで《取得経験値アップ》のスキルにポイントを振って見た、これで他の人の倍の早さでレベルが上がる。

 足りないようなら《必要経験値減少》を取るのもアリだと思う。

 職業を料理人に戻し、≪エクステンド≫に振っていたポイントを《鑑定眼》と《言語解析》に戻した。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 オービル商会の人達を護衛してる方の馬車の方へと向かうと、惨状が目に映った。


「こっちは終わりました」

「こっちもなんとかなった……被害は大きいが護衛対象と荷物は無事だ」


 “炎槍”は火をつけた馬車でオービル商会の方へと、突っ込んで来たようだ、被害を出さないようになんとか止めることには成功したが、馬車が爆発して護衛組みに被害が出て、混乱の中ソロの3人が倒されたようだ。

 人質を取られて救出時に“白狼”に犠牲が出た、グラド達をこっちにまわしたから劣勢を覆すことが出来たので危ないところだった。


 今は遺体処理など後片付けをしているところだったので、手伝った。

 馬車の物陰でローブ姿の女性に覆いかぶさっている盗賊の遺体があった、犠牲になった冒険者を引っ張りこんでいたようだった。


「あぁ……そいつな、俺が来た時にははじめてやがった……遺体に向かって腰を振って夢中になってたからやったんだが、すぐに他の盗賊が向かってきたからそのままだったんだ」

「そう」

「済まないな」

「そっちはお願い」


 盗賊の遺体をどかして女性の遺体を抱えると、集めている場所へと持って行った。

 “白狼”のメンバーが4人にソロ冒険者3人がやられた、“炎槍”を倒したけどあまり喜べない状況の中、やるべきことが進んでいく。

 この世界は死後数10分くらいで胸から半透明なプレートが出てくるようだ、これは体内の魔石から精製されるもので盗賊討伐の証明になる。

 遺体はアンデッドにならないようにしっかりと燃やし、盗賊の装備と冒険者達の装備を回収した。

 すべての作業が終わった時にはすっかり夜が明けていた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 “炎槍”の襲撃を退けたわたし達はようやく【商業都市アラン】へと辿り着いた。

 今回は護衛として来てるのでオービルさんが商隊用の通路へと馬車を進めると、すぐに順番が来て街門をくぐった。


「今回はありがとうございました」


 グラドが代表でサインをもらった、後は冒険者ギルドに報告すれば終わりだ。


「さて、別れるか……盗賊をつきだすのはハント達でいいか?」

「あぁ、構わない」

「嬢ちゃんは、装備の売却だ……、炎槍は売らないが他のを頼んだ」

「いいけど、場所は?はじめてだから知らないんだけど」

「こっちの道を真っ直ぐ行って突き当たりを右だ」

「わかった」

「金の分配があるから、終わったら冒険者ギルド向かいの酒場まで来てくれ」


 とりあえず護衛の仕事は終わって、アランの街へと入ることが出来たのだった。

 ハント、グラドと一旦別れて装備を売りに行くことになった。

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