第3話閑話グーグル商会名誉会頭のひとりごと
遅くなって申し訳ありません。
私の名前はダールゼン・フォン・グーグル
名前こそ貴族のようだが2、3代前の先代がどこかの侯爵家の次男だった経由で貴族の象徴である‘’フォン‘’を使っている単なる商人である。
今では、会頭職も息子に譲って私は、ギルドマスターとして満足した生活をしている。
唯一の悩みといえば他の商会の会頭に嫁いだ一人娘の子供つまり私の孫娘にあったことがないことだ
さて、こんな暗い話はやめにして商売の話でもしましょうか。
私がこの商会を発展させ、ギルドマスターの座を手に入れた秘訣それは、現地調査だ。
各工房ギルドには、月に一度工房販売があるこれに出店している者は、大したコネもないどこの工房にも所属してない素人の職人たちが売っている場所で、主にとても小さな商店などを営んでいる人向けの場所だ。
だがそこにも磨けば輝かんばかりの宝石の原石の様な職人が紛れ込んでいる。
そういう者たちの衣食住を保証し恩を与え囲い込むことで優秀、そして信頼のおける部下が出来上がるのだ。
今日は、裁縫ギルドの日だ。
さて、どんな商品があるのやら。
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こ、これは、なんと素晴らしい作品だ
その布は、刺繍が繊細で、正確であるにも関わらず、本体のほうもしかっりとして形崩れしないつくりになっているこんなものを素人が作れるというのだろうか
「ファージこの小物を作ったものはどんな人物だ会わせてくれ」
私は、売買の管理をしているカウンターのファージに話しかけた。
「ああ、これかいグーグルの旦那も目がいいね~
こらはな、15年ぶりに出た初見ゴールドランクのお嬢ちゃんですよ。
もしかしたらお宅のお嬢ちゃんの孫かもね。
質がいいでしょう私もこれには感動しましたよ。」
まさか、そんなはずはない私の孫は、あの家で幸せに暮らしていると聞く。
そんなはずがない。きっとファージの思い違いだ。
「このお嬢ちゃん毎日5の鐘くらいに来るからそうせかさないでくれ興奮すると体に悪いっすよ
あとお嬢ちゃん容姿が変でしたねインクで無理やり染めたかのような黒髪で港町ですら見たことがない透き通った赤い目をしていたんですよ白色神官ぐらい透き通っていやしたぜ」
やぱっり私の孫娘ではないな確かに私の娘は貴族の血が流れているだけあって貴族寄りだがそんな色ではないし結婚相手だって平民の典型的な容姿だった。
そんな、容姿のものが生まれるはずがないきっと人違いだろう。
「うお、ゴールドのお嬢ちゃんちょうどよかったこのじーさんが話したいことがあるんだって。
これでもグーグル商会の名誉会長だからね礼儀にはきおつけて」
そこにいたのは確かに、ファージの言った通りの容姿をしている少女だった。
「え、おじいちゃん?...」
...は?
今なんて言いました?
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