予告第1弾-boy meets girl(プロローグ1)-サイレント・ネオ-boy meets girl-
boy meets girl(プロローグ1)-サイレント・ネオ-boy meets girl-
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プロローグ第1話→全話公開中(https://akatsuki18.com/novel/silent-neo/boy-meets-girl-prologue1-boy-meets-girl/)
「僕の名前はオジャム、あの子はサシャ。君の名前は?」
「……私の名前は9.8」
「私がいつも研究所の屋上で、みんなに話してたの。
この上から落ちれたらどんなに楽しいだろうって…」
「落ちる? どうして…」
「君は違う世界に行きたいの…今いるところが嫌いなの?」
「オジャムはきっと、幸せなんでしょうね、こんな世界を素晴らしいと思えるんだから!」
「君の本当の名前を教えておくれよ!」
「本当の名前……私、なんていう名前だったかしら!?」
「テディ・D、これが君の名前だね。きっとそうだ、君はテディ・Dだ!」
この夏、オジャムがテディ・Dと出会う…
-一部チョイ見せ!-
「あなたも研究所にいたの?」
「ううん、僕もサシャも入ることはできなかったんだ。何でも不吉な建物で、そこに入った子供は二度と出られないなんて言ってたっけ。
でも、君はその研究所からきたというんだから、嘘っぱちなんだね!」
オジャムが言うと、少女は少しだけうつむきながら首を横に振った。
「いいえ、その話は本当よ、でも、私は出ることができた。とても運が良かったのよ。カヒミ・カミィさんのおかげ、彼女が助けてくれたの……」
「カヒミ・カミィさん?」
「ええ、そうよ。とっても良い人よ、大人なのに珍しいわ。
でも、私を逃がしたことが見つかれば、カヒミさんは無事で済まないでしょうね。ああ、とても心配!」
少女はどうにもならないという風に、口紅がぬられた赤い唇をぎゅっとかんだ。
オジャムは少しだけ少女が心を開いてくれたように思い、再び同じ質問をした。
そうすると、今度は少女が答えてくれた。
「僕の名前はオジャム、あの子はサシャ。君の名前は?」
「……私の名前は9.8」
「9.8……」
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予告第2弾は地球編の主役とも言えるムサシが登場します!