監禁
シルクの肌 射干玉の黒髪
丸みを帯びた肩 華奢なからだつき
まぶしいほど白い 無垢な翼
あぁその姿で 笑顔をふりまいて
その小さく脆い手に 穢れが触れて
連れ去ろうと誘う
花に虫が集うように
奇跡に人が集るように
君に穢れが群がる
振り向かせようと囁き
物にしようと吹き込む
君が僕の知らないところで
穢れ 食まれ 散る
そうなるくらいなら
君の全てを奪って 台無しにしよう
無数の赤い跡の肌
鷲掴みにされた黒髪
乱暴が刻まれた肩
悲鳴を奏でるからだ
折られ ちぎられた
無垢な翼は 赤になって
僕のものになる
君はもう 二度と飛べないね
これでもう安心だよ
これでもう大丈夫だよ
君は一生 僕という檻のなかにいるから