ゲラゲラコンテスト バイキンはアンパンで夢を見るか?
二人「はい、どうもー」
ボケ「最近の人間は疑うことを知らない」
ツッコミ「急にどうしたの?」
ボケ「フェイクニュースという言葉を知ってるか?」
ツッコミ「聞いたことあるかな」
ボケ「それが流行るのは、皆が疑うことをしていないからだ」
ツッコミ「えっと、例えばどんな?」
ボケ「一番はアンパンマンだな」
ツッコミ「会話、ちゃんと聞いてた?」
ボケ「アンパンマンの世界には貨幣が存在しない」
ツッコミ「ああ、まあそうかな」
ボケ「つまり、物々交換で成り立っている経済というわけだ」
ツッコミ「そうだね」
ボケ「では、ジャムの仕事とは何だ?」
ツッコミ「敬称を略さないで」
ボケ「パンを焼いて配ることか?」
ツッコミ「でしょうよ」
ボケ「ではなぜ、ジャム以外にパン屋が居ないんだ?」
ツッコミ「まあ、それは物語の都合上…」
ボケ「消されているのさ、バタコ達に」
ツッコミ「どういう理屈で!」
ボケ「ジャム・バター・チーズ。全て麻薬関係の隠語だ」
ツッコミ「リアルを混ぜないで!」
ボケ「恐らく、奴らは元の世界では
コナンでいうところの黒づくめの男達だ」
ツッコミ「他の作品を混ぜないで!」
ボケ「しかし、そんな世界に嫌気が差し、
ジャムの部下であったバターとチーズは
隠遁生活を送るようになった」
ツッコミ「語り口調は止めて!」
ボケ「けれど、現実世界で貨幣を除いて
経済を回すことは難しい。そこでジャムは
閉鎖的な世界を構築することを考えた」
ツッコミ「規模でかいな!」
ボケ「それが彼らの理想郷。
WOAだ」
ツッコミ「狂気しか感じないわ!」
ボケ「その世界の住人は、JB以外は
変体生物しかいない」
ツッコミ「変体生物いうな!」
ボケ「それは、彼らが元々麻薬中毒患者たちであり、
彼らの自己認識の歪みが
ああいう形で投影されているのさ」
ツッコミ「やめて! いろいろ怖いから!」
ボケ「お前は『ふきのとうくん』を見たことがあるか?」
ツッコミ「いや、無いけど…」
ボケ「あれはな『春だ~!』と言って、
春でもないのに走り回る。そういう奴だ。
お前は、奴がまともだと思うのか?」
ツッコミ「そこに真実味を求めないで!」
ボケ「年端もいかない子供に、何て残酷な…」
ツッコミ「残酷度合いはあんたが上だよ!」
ボケ「しかし、そんな中で唯一の救いもまたあるのだよ」
ツッコミ「はい?」
ボケ「それはな、バイキンマンさ」
ツッコミ「何で? 悪者じゃん」
ボケ「確かにバイキンマンは、身勝手で
自己中心的な性格をしている」
ツッコミ「でしょう?」
ボケ「でもそれは、人類の全てが背負っている
業と同じじゃ無いのか?」
ツッコミ「いや、そう言われても」
ボケ「ジャムはな、迷っているんだよ」
ツッコミ「何を?」
ボケ「シンナ……アンパンを使い続ける事をさ」
ツッコミ「いまシンナーっつったよね!?」
ボケ「確かにアンパンを使えば、空腹も疲労も、
嫌なことも全て含めて、
現実を忘れられるかもしれない。
でも、それでいいのか? それで幸せなのか?」
ツッコミ「一体何を言ってるの!?」
ボケ「馬鹿やろう! お前にジャムの何が分かる!」
ツッコミ「まさにコッチの台詞だよ!」
ボケ「ジャムはな、抗い続けてるのさ!
理想と現実の狭間で、もがき続けてるのさ!」
ツッコミ「急にどうした! いや、急でもないか!」
ボケ「だから俺達が知らなきゃいけないのは、
そんな上辺の話じゃねえんだ!」
ツッコミ「ちゃんと上辺を見て!」
ボケ「俺達がやらなきゃいけないのは、
ジャムをただ否定する事じゃない!」
ツッコミ「それは主にあんただけだよ!」
ボケ「ジャムに代わる、いや、
ジャムを安心させてあげられる答えを出すことなんだ!」
ツッコミ「力任せに良いことを言わないで!」
ボケ「俺達に必要なのはメロンパンナの博愛じゃない!
ロールパンナの偏愛なんだよ!」
ツッコミ「もっとわかりやすく例えてあげて!」
ボケ「でも、それもまた、正解じゃない…」
ツッコミ「今までの下りに、何一つ正解
らしきものは無かったけど?」
ボケ「ただ…ある意味で、我々は答えを得た」
ツッコミ「今、誰を敵に回した?」
ボケ「そう、たとえ今までの話が全て嘘だとしても」
ツッコミ「嘘だよ」
ボケ「日本テレビを敵に回しても」
ツッコミ「自覚あったんだ」
ボケ「この投稿が採用されなくても」
ツッコミ「そもそも無いよね? 採用される気が」
ボケ「俺の言葉を、誰か一人でも疑ってくれたなら」
ツッコミ「逆です。大半信じてませんよ」
ボケ「ジャムも少しは、救われるんじゃないのか」
ツッコミ「全部おじさんのせいにする気?」
ボケ「最期にコレだけは言わせてくれ!」
ツッコミ「まさに最期な!」
ボケ「愛は世界を救う!」
ツッコミ「さっきから日テレ嫌いなの!?」
ボケ「嫌よ嫌よも!」
ツッコミ「好きのうち!」
二人「ありがとう!」