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パート Past3

今回の犯人の首謀者、クウちゃんを捕まえていた男はもう何人も子どもを殺していた。テネちゃんと一緒にいた男は、犯人に復讐をしようとしていたらしい。その理由は、自分の最愛の娘を殺されたからのようだ。


警察に捕まるようにするために、犯人に取り入った。その後、犯人に手を貸していた。しかし、全て犯人の言う通りに動いていたわけではない。隙をみて、逃がした子どもも多いようだ。また、子どもの誘拐は手伝ったようだが、最終的に子どもをどうするかは犯人が決断して、犯人自身が手を汚していたらしい。だが、復讐するために犯行に手を貸していたことは間違いない。


刑は逃れられないが、情状酌量の余地はあるだろう。



警察が来た時に、怖がらせてごめんと最後にテネに謝っていたらしい。


あの騒動の後、私もテネも非常に怒られて、外出禁止になった。両親と一緒に出かける時も必ず父か母の近くにいなければいけなかった。近くの公園に遊びに行くのにも、テネのせいで誘拐されかけたために一人では外に出られない。おつかいもさせてもらえないため、お小遣いもでない。本当に最悪だ。


テネはテネで何が悪いのかいまだにわかっていないようだ。テネ自身が父と母に怒られた時に、あの人はいい人だったと呟いたようだ。結果的には、いい人であったが、本当にそうでなかった時にはどうなっていたことだろう。最悪な結果、この世にはいなかったはずだ。


テネはもう少し世の中というものを知った方がいいと思う。


まずは、知らない人にはついていかない。次に、知らない人からものをもらわない。他にもいろいろとあるが、それらを守ることが大切だと思う。


しかし、テネに関わるとろくなことにならない。両親たちに怒られた後も、納得がいかないようで、あの人は悪い人ではなかったでしょうと言っていた。正真正銘のバカなのであろうか。


無事に家族のところまで帰ることができたから幸いなことであったが、普通は知らない男にはついていかないものだ。呆れて物も言えないし、もう関わりたくないと思った瞬間であった。



ここからが、テネとテネせいで不幸に巻き込まれる始まりである。



私は心の底から、テネと関わりたくない。でも、現在もテネを振り払うことができずに繋がりを持ち、心中で泣きながら付き合っていくのであった。


どうしたら、この天然バカ娘をどうにかできるのか謎である。解決策があったら、誰か教えて欲しい。テネが何かをするたびに、私が呼ばれるようになり始めてからでは遅いからだ。


もう、手遅れであるかもしれないけれど、希望は持っていたいよ。



望みはあっさりと打ち砕かれて、テネの暴走に巻き込まれるのは日常茶飯事のこととなる。それを過去の私は知らない。



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