パート0
今日も今日とて二人の話はおかしいのである。
学校内には名物と言われている人間がいる。いわゆる、学校名物というものだ。そのようなことを言わなくても、多くの人が噂で聞いたことがあると思われる。その名物である二人を紹介しよう。
まず、一人目。天然と言われているテネちゃん。この子は、天然というにはその度を越している。どのような感じなのかはこの先の話を通していくことで分かるであろう。次に、二人目。苦労人と言われているクウちゃんだ。テネちゃんとクウちゃん、二人は幼馴染。親を除いた、誰よりも縁が深いと考えられる。クウちゃんにとったら、誰よりも最悪の深い縁とつきそうだ。クウちゃんが苦労人と言われる理由もこの話を通していくことで、自然と理解できることだろう。
初めて聞く子は、何故彼女が苦労人なのか、本当の理由を知らない。テネちゃんが天然と言うわけでは収まらない何かがある。それが、学校名物と認定されてしまった要因であるが……。
話していくことでわかると言っている。しかし、君たちは本当に彼女たちがなぜ、学校名物もされてしまったのか。その理由を知りたい? いや、全然知りたくないって? ひどいなぁ〜。ゲームで例えると、ここは知りたいというコマンドを選ばないと先に進めないところだよ。だから、強制的に話すね。
実のところ、テネちゃんは、他の人の話を抽象的には理解できない。また、空気も読めない。だから、テネちゃんにほとんど巻き込まれてしまうクウちゃんは苦労しているのです。
では、彼女たちの日常を覗いてみましょうか。