表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
various world tripper  作者: とりまる
6/31

ひとり

ふと目を覚ますと、あたり一体なにも無くなっていた。

 街も、人も、何もかも、なにもない。

 

 何があったか、それは自分が一番覚えている。あれから何時間経ったのだろうか。いや、何日か?

 

 まさか、自分にあのような力が備わっているとは夢にも思わない。

 

 一人だ、また一人、孤独。この世で一番嫌いなものだ。

 一人は好きだが孤独は違う。

 こんな所で一人死ぬのは絶対にありえない。

 

 

 しかしこれから一体何をすればいいんだ、ここにいたって一人なだけだ、まずは行動だ。

 

 「そういえばヴァンは他の世界から来ていたと言っていたな、もしかすると、他にもちがう世界からやってきたやつがいるかも。」

 

 決まった。おれはやる時はやるのだとりあえず近くの町まで歩こう。

 たしか北に有名な街があるって聞いたことがあるな。

 何もしないより、それがいい。

 

 

 そうしておれは旅に出ることに決めた。どうせ帰る宛もないし、帰っても居場所ないし、この世界に永住するのかなあ・・・。

 

 

 

 なんだかんだで町についた。小さい町、ここからおれの旅ははじまる。

 

 ここレアシオのユーグ地方は比較的魔物が出にくい地方である。故に町も多く、旅もしやすい状態、しかし一文無しの輝にすれば、それは非常なお金の枯渇の問題であった。

 

 一年間、魔物と戦う場面も多々あった、そのために鍛えられたりもした。

 

 しかし出ないとなれば問題外、倒せる倒せない以前に出てこないのだ。まずい、ヒジョーにまずい。

 

 「まずは、情報収集からだな。」

 

 こういう時は酒場ってのが常套句だろう。とすこしワクワクしながら酒場に入っていく。

 

 

 しかしそれは後悔へと変わる。

 

 

 酒臭い、臭すぎる、なんだこの匂いは、酒を直で臭うより臭いぞ、なんなんだ一体。

 

 おれは入るやいなや、酒も飲まずに吐いた。

 

 「ぼっちゃんにはまだはええや」

 とゲラゲラ笑い声が聞こえる、そしてだんだん笑い声が遠くなっていった。

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ