あとがき
オオトリさんが、死んだ。
どうも、ペンネーム変わりまして、河童Δです。
かれこれ文庫6冊くらいの分量になりますが、ここまでお付き合い頂き、本当にありがとうございます。
ありがとうっ!
1エピソードが重いですし、投稿は滞るしで、読み続けるのは大変だったかと思います。
主人公が交代制なので、あのキャラ出ないじゃん。とか、肩透かしな部分もあるかと思います。
名前のせいでシリアスに耐えられない、チンなんとか以外なら、どのキャラも掘り下げたりしたいのですが、需要が分からないな。
外伝から明らかに読者が離れたので、悩みどころです。
外伝、自分は好きなんだけどな。
特に『十一話』は、自作ではかなり満足の行く内容になっています。
趣味に偏り過ぎたんだな……。
反響が一切無いので、何を望まれてるのか分からず、ひたすら好きな物を書いてるだけで、これで良いのかと。
とにかく人気が出ません。
六十万文字書いて人気が出ないのは、シリーズとしては引き際なのかなとも思います。
さておき、3部。
書き進める上で、設定の変更や齟齬が案じられたので、プロローグは後で追加するよ。と、前置きをして開始したのですが、結局、そのプロローグはラストに貼り付けて、保留中です。
最初、会議が長引くので、初めに謎の女性に告白されるシーンから始まって、どうしてそうなったのかと気を引くつもりだったのですが、イーリスの好意を知って読み進めるのと、最後に知るのとではどちらが効果的か悩みます。
何にせよ、一話より先に書いたプロローグを、長い時間を経て、えいやっと貼り付けられたのは嬉しかったです。
3部導入『その頃、竜を殺す』が割と読まれていて、それが嬉しかったので、テーマを回収出来てスッキリしております。
強い主人公。でっかい敵。
1部は施設内、2部は敵が身内なので、3部はやっと冒険を書いたなって気がします。
今回の話で、1部開始時に用意していた設定は消化が完了しました。
当初はコロシアムを出ず、決勝まで全試合を書くつもりだったので、イリーナの元人格はとても強い竜の巫女、中盤に登場し、試合で大活躍。そんな予定でした。
「試合の度に人格交代すれば、楽勝じゃん?」って油断してたら、決勝前日に元人格が消滅して窮地に陥る。
そんなシーンを考えていました。
ビビりのイリーナとの対比に、クールで強い人格が大暴れ。
頼れる人物に見せて、実は自己完結型でコミュニケーション能力皆無の性格。
それがクズフォンスと意外に噛み合うみたいな事をやりたかった。
その名残が、メディニティーテです。
それをオーヴィルのテーマを書くに当たって、バトルよりも芸術寄りに修正され、コンビのバランスを考えてイーリスが誕生しました。
溢れたメディニティーテは、ハーフエルフ登場に当たり、普通のエルフも出したかったので、あの様な形に。
結果として、1部でチート(?)めいたものに頼らず、実力勝負で決着出来たのは、テーマ的にも良かったとは思います。
そうだ。ぜんっぜん予定に無かったのに、オオトリさんが壮絶に死にましたね。
オオトリさんは今後活躍予定。と言いますか、『味方も頼りになるけど、敵国も手強い奴がいるよ』と印象づけるのが目的の人物でした。
今後、戦うことになるのかなぁ。みたいな立ち位置の為に登場させたのに、何故か死んだ。
今後の活躍に期待していたのに。
でも、あそこはもう手を抜けなかったのでしょう。
皆、出過ぎず、出なさすぎず、バランス良く仕事をしてくれたと思います。
特にイリーナの、イーリスを食わずに自らの存在感も失わない活躍のバランスが難しかったのかな。
楽しんで頂けてたら嬉しいです。
さて、今シリーズは次で完結となります。
通例通りおまけをしつこく投稿して、完結編の導入を今年中に上げる予定です。
その後で他作品の作業をしながら、完結編のプロットを作って、本編の投稿までは長期の間が空いてしまうと思います。
更新が無くなって、そこで読者が途切れてしまうとは思うのですが、熱心な数名の読者様の為に、必ず完結までは書きます。
一人、二人になっても、必ず。
その間にどうか、感想なり、たまにPV数で「いるよ」ってアピールしてくだされば、早めに戻れるかもしれません。
少しでも良い状態で完結編が書けたら幸いです。
応援、よろしくお願いします。
それでは、いつか書く完結編のあとがきにて、また!




