何故私はこうも群れから外れるのか?
短編小説から連載にしました~
四畳半神話大系のファンです。
楽しんで読んでください
ではどぞ
人というものは群で生活するものである。
何故なら人は孤独が嫌いだからだ。
だが自ら孤独を好むものもいるだろう。
そんな輩は一人でも平気な、言うにボッチというものである。
ボッチは群れずに常に単体だが、好きでそうしているなら問題ない。
だが私は言うにボッチだが、好きでそうなったわけでない。
私は人と群れる事が好きだが、何故か人と群れる事がないのだ。
原因は不明である。
小学生のころはよく友達と遊んでいたが、中学生になりボッチになるまいとはりきり過ぎたせいだろうか?
とにかく、高校の生活も残すところあと8ヶ月。
どうにかしてこの状況を改善しなくては
そして卒業写真は友達と仲良く腕なんか組んで撮りたいものだ。
朝7時ピッタリ。
私はいつものようにアナログ目覚ましでのび太君のように目覚める。
今日の天気は特別暑いわけでもなくまさに普通と言えよう。
朝食は目玉焼きと白ご飯のみ。
いつもの私の食べ方は半熟の目玉焼きをご飯の上で割り少量の醤油と混ぜて食べるのだが、今日の目玉焼きは完全に焼きすぎてしまい半熟でないので、割っても黄身はご飯の上に広がることなく、パサパサの状態だ。
結局私は白ご飯に醤油をかけて食べることになった。
登校時間にまだ余裕があったため二度寝を試みたが、予定より10分遅く寝過ごしてしまったため急いで着替えて登校した。
こういう時に友達と登校時間を約束していないと楽である。
だが登校途中に今日は体育があると気づき、体育着を忘れた私は再び家に逆戻りした。
普通ならば友達に借りるのだが、私にはそんな仲の人は一人もいないためそれは不可能な事だ。
予想通り学校に遅刻した私はホームルーム中の静かな教室のドアをあける。
開けるや否や視線は私に注がれたが反応する者は誰一人としていない。
普通ならば、遅れて来た場合誰かしらが笑うはずなんだが私にはそれがないのだ。
まぁ、別に騒がれたところでなにもないので問題ない。
一時間目からの体育は朝っぱらで体が動かないのだが、今朝私は走って来たので体を動かす準備ができている。
そう思うと遅刻した事も無駄ではない。
いや、成績が大切なこの時期では遅刻はマイナスポイントだからプラマイゼロである。
しかし体が動く私と違い他の者は皆体が動かない為、始めのマラソンは私が一人で先頭を突っ走っていた。
孤独の中私は群と外れて一人で走る。
マラソンの後はバスケだったが、二人一組でのボールの投げ合い時に私が最も嫌う言葉が出てきた。
「次は好きな奴どうしで二人ペアつくれ~」
好きな相手がいない場合はどうすればいいのか、
もっと細かく説明してほしいものである。
かくして、必然的に一人余る私は三人グループにいれてもらうことなく、ここでもボッチになるのだ。
仕方ないから仮病を使って休憩するしかない。
昼休みの時は最も苦痛である。
弁当が作れない私は売店で残ったパンを買い戻ると、私の椅子がないのだ。
大方、席を外した間に勝手に使われたのだろう。
せめて許可をとって使用してほしいものである。
だが、椅子を使ってもらえないほど嫌われていると言うことではないのでどこか安心感を覚える。
しかし椅子がない私は結局屋上で食べるのだ。
またしてもボッチになる。
高校が終わると私はバイト先のファミリーマートに向かう。
孤独な高校生活より人と接することができるバイトは私にとってまさに楽園である。
だがしかしバイト仲間は皆女子学生の為、私はここでもボッチになるのだ。
私には女子学生の中に入り込む勇気はない。
極たまに同じ高校の生徒がくるが、私がレジ番をしているにも関わらずゴムを買っていく。
おそらく私が同じ高校だと知らないのであろう。
そもそも私はクラスの皆に覚えられているのか?
実は誰一人として私を覚えていないのではないか?
私は某バスケ漫画の幻のシックスマンになっているのではないか?
そんな不安に陥っていると、イチャモンをつけてくるオバサンにイチャモンを言われる。
「ぼーっとしてるんじゃないよ!これだけら男子高校生はいやなのよ。で、このポイントカードどうすればいいの?」
「スイカの事でしょうか?」
「揚げ足をとるんじゃないよ!失礼なバイトね~…」
この年頃の女性は扱いが難しい。
だが会話できるなら誰であろうと私には構わない。
「店長呼んで、いるんでしょ?」
やはりこの年頃の女性は除く。
楽しんで頂けましたか?
え?つまらない?
そんな事ないですよ、
つまらないならコメ下さいよ、
いやつまらなくなくてもコメ下さいよ
待ってますから(^○^)