表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

数百文字の物語

早朝の別れ

掲載日:2026/05/06

「兄さま、もう行ってしまうのですか?」

 まだ少し夜が残る野原に旅立とうとする兄を見送ろうと、小さな弟は眠い目を擦りながら表へ出てきた。

「すまないね。……やはり寂しいかい?」

「いえ……」

 弟は言うが、強がりは透けて見える。仕方ない子だ、とでも言いたげに微笑んだ兄は弟の手に十寸ほどの横笛を握らせた。

「おまえにこの笛をあげよう。寂しくなったら、私を思ってこの笛を吹くといい。きっと気持ちが落ち着く」

「……っ、そうします」

 受け取った弟は鼻を啜って顔を上げる。

「兄さま、けが、しないでくださいね」

「ああ。お前も元気で」

 弟の頭に置いた手を離すと、兄は背を向け薄暗い野原へと旅立っていった。



読んでくださりありがとうございます(*◡ ◡)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ