7,消えた死体の謎
右の道を探索することとなって数分後石造りの通路を進んでいくと地下へと続く階段を発見することができた。
もしかしたらと思ってここに戻ってきてみたが思っていた通りこの空間は案外広く続いているようである。
階段を下りていくとそこは一階と何ら変わらない通路があるだけであり、変化もなにもない場所に少しだけ嫌気がさしながら進んでいると、
「チュヂュウ」
一階にもいた巨大ネズミが行く手を阻んでいるのが見えた、それは向こうも同じらしくこちらを見つけた巨大ネズミも歯をむき出しにして鳴いているのがわかる。
「ヂュヅ」
巨大ネズミはいきよい良くとびかかってくる、それを正面から向かい打ちながら左手に手にしたナイフを振り下ろす。
ナイフは少し目測を誤ったのか突き刺さることなく巨大ネズミの鼻先をかすめるに留めたが、それでも巨大ネズミをひるませることには成功することができたのかいきよいを殺すことができた。
足元にいるひるんだ巨大ネズミを力任せに蹴り飛ばす、この体になって素早く動くことができないが力だけは上がっているため、
「ヂューチュウウー」
巨大ネズミはいきよい良く吹き飛んでいく、すぐさま吹き飛んでいった巨大ネズミを追いかけて行って首筋にナイフを突き刺してとどめを刺す。
「チューーー」
ナイフについた血をぬぐいながら眼前の巨大ネズミを見下ろしていると唐突に空腹感が襲ってくる。
そういえば前回ゴブリンを食べてしまってから数時間は経過している、どうやらこの体はものすごく燃費の悪い体らしく目の前の巨大ネズミで補給しなければならないらしい。
それならば食事とともに、ぜひとも確認しなければならないことがある、それはゴブリンやネズミの死体が忽然と消えてしまったことである。
本来ならば引き返してきた場所にあったはずの死体がなぜか消えてしまったことは、この空間の謎を解き明かすヒントとなると考えたのである。
巨大ネズミにかぶりつきながらそう考えた自分は、半分程食べ進めた手を止めて残りの半分の死体を自分から数メートル離れた場所へと放置してみることにした。
(さぁ、何が出てくる)
そう思いながら死体を観察し始めておよそ30分前後の出来事だった、突然死体がすーと
地面の中に吸い込まれていったのである。
この光景に唖然としながらも死体が消えていた謎がやっと解けた、どうりで死体が運ばれた形跡や食い漁られた跡がないわけである。
また、この空間がただの遺跡などではなくファンタジー作品におけるダンジョンと呼ばれている場所の可能性が出てきた。
そうなれば自分のレベルアップしていくという目標が近づいていくことができる、そうして、広がった可能性を胸にさらに奥深くへと突き進んでいくこととなる。




