表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
動き回る死体  作者: QRコード


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/10

9,扉の先には

三階における危険性を十分にかみしめながらなおも奥へ奥へと進んでいく。


その道中といえば、巨大ネズミに3回に蝙蝠1回という割合で敵に遭遇しこの階で遭遇できていないのはゴブリンだけであった。


どうやらゴブリンは相当レアな生物らしくいまだ遭遇したのは一階の最初のゴブリンだけであった。


そうこうしている間に探索は進み現在は二階を超えたあたりのマッピングが完了していた、この法則性だとやはり下に下っていくたびに階の広さは広がっているようであり、三階はここからだともいえた。


ネズミと蝙蝠を一匹づつ倒した後、自分の目の前に現れたのは最後の部屋だといわんばかりの大きな扉だった。


木製の両扉を警戒しつつ少しだけ開けて中を覗いてみればゴブリンが三体こちらを待ち構えているのがわかった。


慌てて扉を閉めれば、“ガンガン”と扉をたたく音が聞こえてくる、一体ずつであれば武器も持っていないゴブリンを仕留めることが可能だと考えるが、三体ずつで囲まれれば何があるかわからない。


ここで作戦を練って勝負を挑むか、引き返してレベルアップしてから勝負を挑むか選択肢が生まれるが、幸い今は飢餓感もなく考える時間は十分にある、ここは焦っているわけでもないため引き返してレベルアップを狙ってもいいだろうと考えた。


実際レベルアップのアナウンスを聞いてから身体における動きにくさの改善や反応の速さ、力の増強などレベルアップの恩恵としか思えない出来事が起こっている。


万全の状態で戦うにもレベルアップの重要性が理解できたことで、先ほどのレベルアップのアナウンスを聞いてからずいぶんと間が空いているためそろそろレベルアップができる可能性が高い。


レベルアップを目指して両扉の前を引き返してまだ探索の進んでいない分かれ道を進んでいく、その先々でネズミや蝙蝠を殺し捕食していくことで待望の


「レベルアップしました」


アナウンスを聞くことができた。これでこちらの準部は完了し後は戦うだけである。


再び大きな両扉の前に集合すれば、最初と同じように片方の扉をそっと開ける、覗いてみてもやはり三体のゴブリンが待ち構えている、最初と同じようにこちらに来てくれるならば扉を使って一体ずつ殺せるほうが楽であったが、どうやらそうともいかない様子でありゴブリンたちは部屋の中央から一歩も出てこようとしない。


ならば作戦を変更して扉をくぐって大部屋と思われる場所へと入っていく、そのとき、“バタン“と後ろの扉は締まりどうやら返してくる気はないらしい、こうして自分ゾンビ対ゴブリン三体との決闘が行われようとしていた。


まず最初に動いたのはゴブリンたちのほうだった、こちらを囲う姿勢をみせると左手に持ったナイフが気になるのかしきりに目線を泳がしている。


「グぎゅーギャギャギャ」


真ん中の奴に命令でもされたのか左側のゴブリンが一人だけでナイフを奪おうと突っ込んできた、すぐさまそれに対応しようと左側に体を開きながら対峙する。


突っ込んできたやつにナイフを振りかざせば、当たるのを恐れてか姿勢をさらに低くして足をつかもうとしてくる、なのでこちらも足をひいて膝蹴りの要領でゴブリンの顔面をけりぬく“グシャ”と嫌な感触が膝から伝わってくるが、倒れている個体には目もくれず残りの二体に集中する。


二体は今の戦闘を見て少しひるんだのか出だしが少し遅い、ならば動揺しているうちにこちらから相手を打ちに行く、そう思いながら体は右側のゴブリンめがけて動き出していた。


右側のゴブリンは動揺しながらこちらに対応しようしている、そんなゴブリン相手にさっきの探索中に作っておいた巨大ネズミの骨製ナイフを左手でぶん投げた。


ナイフはゴブリンの胸に突き刺さり動揺していたゴブリンはさらに動揺しているようであった、そしてそのまま動揺しているゴブリンを押し倒し足で突き刺さっているナイフを思いっきり踏みつぶす。


「グギェーーー」


絶叫してバタバタとしているゴブリンを足蹴に最後のゴブリンへと向き直る。


最後のゴブリンも動揺していたようだが先の絶叫を聞いてはっとした様子でこちらをにらみつけている、そして相対して一瞬の出来事であった。


むっかてくるゴブリンに対して左手に持ったナイフをふるう、ゴブリンはそれをバックステップで回避しすぐさまナイフを持った腕をつかんで離そうとしない。


ここで自分はナイフを使うことをあきらめぐっと距離が縮まったゴブリンの首に腕を回し全力で締め上げる、レベルアップで上がった力はゴブリンの細い首を“ボキン”と折ることに成功したのであった。


「レベルアップしました」


ゴブリン三体が死んでいるかしっかりと確認しているとレベルアップのアナウンスが聞こえてきたそれだけの激闘であったとも感じていた。


ようやく落ち着いて大部屋を観察すれば中央の奥に祭壇らしきものが築かれその祭壇には真っ赤な玉が飾られていたのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ