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動き回る死体  作者: QRコード


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1/10

1、ここはどこ

それはまどろみから目が覚めるようにゆっくりと目を開いた。徐々に意識が覚醒し周囲を見渡す。


「あれ、ここどこだ」


昨日は仕事から帰ってすぐにつかれたから、ベッドに飛び込んだはずなんだが。


ねぼけてベッドからでも落ちたか、それにしても見たことのない天井だ。


いまだ夢の中にいるのかと思い、さぁ、今日も仕事だと若干憂鬱になりながら腹に力を籠め起き上がる。


しかし、気持ちとは裏腹に体はゆっくりとしか動かない。まるで長年体を動かさずに入院生活を送っていたかのようにきしむ体がいうことを聞かない。


起き上がるだけで四苦八苦しながらもなんとか起き上がり、伸びをしようと体に力を籠めるがやっぱりどこか動きがぎこちなくなってしまう。


昨日は相当疲れていたんだなと一人納得しながら今度はしっかりと目を開ける。


そこは何もない石造りの空間であり、目の前には先に続いていると思われる通路がありここは行き止まりの部屋のようであった。


ほんとにここどこだよ、若干パニックになりながらも周囲を探っていると、空間自体が明るく光っており空気もどこかよどんでいるのがわかる。

また、ここには自分ひとりきりだといわんばかりの静寂があたりを包んでいた。


なんだこれは何かのドッキリか何かか、そう思いながら一人焦っていてもネタバラシをしてくれる人や隠しカメラの類も見当たらない。


落ちつけ落ちついて考えるんだ、昨日は仕事をしてしっかり自分の部屋に帰ってきたじゃないかそれからと、そこで気づいた、あれ昨日何の仕事してたんだっけ。


突然わいてきたあり得ない疑問に思考が一瞬停止してしまう。

おかしい確かに昨日は仕事をしていたはずなんだ、なのにしていたはずの仕事が思い出せない。まさか、まさかありえるのかいきなりそんな記憶が飛ぶなんて、そうだ名前だ自分の名前は、


「ははは」


乾いた笑いしか自分の口からは出てこなかった。「記憶喪失」そうとしか言いようがないこの状況に呆然とした時が過ぎていく。


どこからだどこから自分の記憶は抜け落ちてしまったのか、慎重に思い返してみると日本生まれ日本育ちなのはわかるそして、常識的に考えて一般常識だと思われる知識も頭には残っている、だがそこに自分という個人の記憶が一切含まれていいなかった。


名前、生年月日、両親の存在その他もろもろ人に関する記憶が思い出せない。


そうだ病院へ行かなければ、そう思い立ったのはある程度落ち着いてからのことであり、とりあえず立ち上がろうと視線を下に向けたときそれは視界に入った。


今までなぜ気づかなかったのか自分の体は真っ赤に覆われており、腹部には原因と思われる短剣が突き出ていた。


不思議となぜか痛みがなかったことも気づかなかった要因であると思われるが、それにしても記憶喪失よりもよほど重大じゃないかと若干あきれてしまうほどであった。


作者のQRコードです、自分が読みたいと思える作品が少なくなってきたので自分で書いてしまえと思い書き始めました。この小説が初投稿であるため、お見苦しい場面もあると思いますがどうかよろしくお願いします。

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