プロローグ
プロローグ
不気味な超巨大黒色球体が、突然、広大無辺の宇宙空間に出現した。
驚くべき事に、そのサイズは恒星系クラスである。
ハイパーブラックボールのはるか前方では、銀河系が美しい輝きを放っている。
レッドの煌めきがハイパーブラックボールの表面全体に生じ、荒れ狂う超巨大稲妻のごとく前方へ向けて射出された。
レッドビームが闇の領域を引き裂いて突進し、銀河系に達する。
接触部から蜘蛛の巣状にレッドのエネルギーが広がってゆき、銀河系をまるごと包んだ。
内部に、それこそ無数の爆発光が4秒ほど煌めいた。
狂ったような光の花の乱舞が収束した時、銀河系はこの宇宙から消滅していた。
「! 何じゃ?」
白い肌、金髪の超美少女が、驚愕の声を上げた。
彼女の前方遠距離に位置するハイパーブラックボールが一瞬で姿を消し、直後、少女の前に美女が忽然と現れた。
こちらも、白い肌に金髪だ。
「母上!」
少女が叫ぶ。
「ローナ、これは、夢ではありません。そなたが目にしたものは、銀河系の未来です。
そなたに、3つの使命を与えます。
1つ、銀河系を統一し、銀河帝国の失われたテクノロジーを結集なさい。
1つ、アヴァロンを探すのです。
1つ、不老不死の秘密を、解き明かしなさい。
さすれば……」
不意に、少女の視界が暗黒に染まった。
「母上!」
少女は、超高級ベッドの上でその言葉を紡いでいた。
「……夢か? ……これは、母上が愛用なさっていたネックレス!」
不思議な事に、就寝前には身に着けていなかったシルバーネックレス─―表面に、絶えず変化を続ける格子状パターンのダークブルー光が見られる─―が、少女の首にかかっていた……




