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翌朝、朝食を済ませた俺たちは早速王都に向け出発をしていた。
道中、これまでのモンスターに加えてトカゲ似たやつや、オーク系なども出てきたが、危なげなく倒していく。
買い物した分のお金を稼ぐために魔石をしっかり集めていく。
しかし、必要以上の戦闘は出来るだけ控える。
危険と隣り合わせとなるモンスター狩りはしないで済むなら避ける方がいいのは言うまでもない。
狩る時も安全を最優先にする。
例えば単独で行動しているやつを狙ったり、群れている場合はおびき寄せて孤立させたり、あるいは罠を仕掛けられる時は罠にハメたり等する。
確実に安全に事を運ぶには正々堂々などと綺麗事は言ってられない。
それにモンスターも知識があるやつは同じことをする。
つまり、お互い様だ。
「よし、周囲の安全は問題ないな。一旦お昼にしよう」
俺はそう言って、エレーナとクロードに休憩を促す。
王都まではまだまだ長い、しっかりと休憩を取りながら進む必要がある。
「お昼はなんでしょう」
エレーナがカバンを漁る俺を見ながら聞いてくる。
「簡単だが保存食で済まそう。こういう道中では、いつモンスターが現れるか分からないから基本は軽食だ」
安全は十分に確認しているが、万が一を警戒するのは当たり前だ。
「それでも、お前の作ったモノは結構美味い」
クロードは手渡した食事を齧って言う。
「兄さんは料理が得意だからね」
エレーナは、さぞ自分ごとの様に誇らしげだ。
「昨日の宿の料理には負けるよ」
俺は笑いながらそう答える。
「材料と場所、道具さえあれば近いものは作れるんじゃないか?」
クロードはさりげに無茶ぶりをしてくる。
「今度やってみて下さい」
エレーナも笑顔で便乗してきた。
「善処するよ」
苦笑いしつつそう返した。
たわいない話をしながら昼食を済ませ、再びひたすら道を進んでいく。
しばらく進んでいたら、デカイ猪に遭遇した。
体長が100cm超えしてそうで、体重もかなり重たそうな。
まさか、こんな強敵と遭遇してしまうとは・・・。
道のど真ん中にまるで待ち構えるかのごとく。
俺たちの前に立ち塞がるでっかい猪。
まともに正面から体当たりされたら確実に命関わるだろう。
幸い、まだこちらには気づいていないが・・・。
「クロード、こいつは避けて通れそうもない。俺が引き付けるから、隙をみて横から頼む。エレーナは猪の直線上には絶対居ないようにしてくれ。」
冷や汗をかきながらも冷静に頼れる親友と連携を取りつつ相手の分析をする。
猪という事は横からの攻撃には弱く、特に突進したあとは隙が出来るはず・・・。
セオリー通りに戦えば・・・。
「おおおぉ!」
わざと声を上げながら猪に向かって走り出した。




