2話 雨後晴れ くもり後雨
5月も後半になると雨の日が増えて来る。誠が事故ってから早くも三週間だ。英語の授業中、ずっと雨の降りしきる窓の外を見ていた。最近、私は雨が好きになった。薄暗い世界は私の心。降りしきる雨は私の涙。世の中が私の気持ちを代弁しているようで落ち着くのだ。意識がないってどんな感じなのだろう。こんな風に悩むこともないのなら、私だって彼が再び学校に来るまで意識をなくしたい。一瞬だけ黒板に目をやってまた窓の外に視線を移す。あぁ、晴れてきてしまった。光が指す。心はさらに暗くなる。雨が上がっていく。心は涙の洪水だ。悲しくなって、黒板に目をそらす。授業が終わって外を見たら雲ひとつ無くなっていた。青空。英語だと" Blue sky " .私にとっても、" Blue sky " だ、彼の居ない世界など。
”Blue sky ”それは”無価値”の意味も持ち合わせる。先ほどの英語の復習だ。誰かが冷房のスイッチを入れた。まだ5月だ。今から冷房を入れて、夏をどう乗り越えると言うのだろう。でも私も考えなくてはならない。”彼の居ない夏をどう過ごすかを。
次回は2020,5,15PM9時に投稿予定。
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