表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カウントダウンとストップウォッチ(旧ver)  作者: wacca
六章 動き出す黒点
22/29

4話 五年=4日

 おかしい。明らかにおかしい。恐らく読者諸君が読んだであろう前回から四日目。時計を見ると午前4時だ。そう、見えているのだ。そして体が動く。これは夢なのだろうか。本当ならば動かないはずの右手で、頬をつねる。うん、痛い。本当なのか。取り敢えず、看護婦を呼ぼうと、病院にあるというボタンとやらを探す。すると、枕元にそれらしきものを見つける。これで良いのかと思案していて何気なく見た枕元のデジタル時計。ふと、僕は気が付いた。4月2日。いくら頭の悪い僕だって日付くらいわかる。あの日はもう5月に入っていたはずだ。ということは、僕は一年近く眠っていたのか。もう迷えなかった。迷わずに枕元のボタンを押した。 ところが僕が押したのは緊急通報用のボタンだったようで、看護婦がAEDを持って飛んできた。

「大丈夫ですか?」

「今日は何月何日ですか?」

会話は成立していない。しかしそんなことを言っている場合ではない。

「今日は4月2日ですが?というか、碧海さん。体は大丈夫ですか?やっと気がつきましたか。」

まったくもって理解が追い付かない。

「すいません、ぜんぜん理解が追い付かないんですが...」

「碧海さんは車に跳ねられたそうですね。それは覚えていますか?」

それは覚えている。迷わずに頷く。

「そのあと、この病院に救急搬送されたんです。そのあとはずっと意識がなく、今に至る訳です。もう入院してから五年近いですね。」

さらに混乱してきた。五年?五年か?

「取り敢えず親御さん呼びますので、ここでお待ち下さいね。」

「は、はい。」

五年といえば、もう高校を通り越して大学か、就職かだ。そう、僕はひとり、時間に取り残されてしまったのだ。始めて勉強しないといけない気持ちになった。6時になって、両親が部屋に飛び込んで来た。

「誠」

一言叫んで母親が抱きしめてくる。しかし、こちらは気を失っていたわけであって、実質的に正気を取り戻していた四日間の感覚しかないのだ。あまり感動と言うものがない。あまり看護婦が居るところで止めてほしい。

そのあとは大丈夫の質問攻めだがそんなもの自分にだってわからない。自分の体は自分が一番よくわかるというが、正直まったくわからない。それより、スマホが欲しい。美鳥に連絡をとりたい。

 無論、彼は、美鳥の現状を知る由もないのであった。

毎回遅れて申し訳ないです!次回は本日2020,5,22,19時頃の投稿です!首を長くしてお待ち下さい。(´・ω・`)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ