1話 濁りこひしき
なんだかんだもう一年が終わってしまう。いつもと変わらずに、寝ながら新しい年を向かえ、起床する。LINEを見ると、午前2時18分に御厨くんからメールが来ていた。
「あけおめ」
5時間30分遅れで返信する。でも、そんな時間まで起きてたのならまだ寝てるのだろうか。私は父親と話したくないという理由と、家族構成上早起きしないといけないので、12時には寝るようにしているのだ。今年は初詣はどうしようか。去年は、人生初の初詣に行った。前にも言ったとおり、わが家には新年を祝う文化はなく、ただただ普通の1日なのだ。御厨くんと行くにしても、まだ寝ているだろう。どうしようか。とりあえず、駄目元で初詣に行かないか、LINEで送ってみたが返信はまだ来ない上に既読もついてない。これは恐らく夕方まで返事は来ないだろうし、1日父親と過ごすのもこの上なく不快だ。かといって新年から勉強なんてまっぴらだ。暇だから散歩にでも行こうか。散歩と言ったって行くとこなんてありやしない。一瞬ある所が頭に浮かぶ。すぐに頭を振ってその考えを放り出す。もう考えない事にする。
夕方になって、やっと御厨くんからLINEが来たので夕方だけれど一緒に行くことになった。自転車で30分くらいとのことなのでしばらく待ってから外に出る。すぐに御厨くんはやって来て、自転車の後ろに乗せてもらう。少し不安定で怖かった私は、どさくさに紛れて御厨くんに後ろから抱きつく形になる。それだけの事なのに、此のままどこまでも行ってしまいたいと思った。お参りを済ませ、おみくじを引く。たかがおみくじ。なのに何故だか気合いが入ってしまう。もちろん最初に確認するのは恋愛運のところだ。二人共になかなか良い運勢で嬉しかった。大判焼きを買って、今度は食べながら歩いて帰宅する。寒いのに、なぜか暖かい空間だった。
それでもやっぱり時は速く過ぎ去って行って、家に着いてしまう。
「じゃあまたね。」
「バイバイ」
家に帰ると父親が酒に酔って眠っていた。気持ち悪い匂いが鼻をつく。窓を開ける。すると寒いと怒られる。こんなんだから私は御厨くんに溺れてしまうのだ。濁った恋だと私は思う。それでも良い。それでも良い。良いのだ。それでも...きっと...
明日投稿のやつをまだ書いておりません。今日書こうと思ってたのに~!恐らく明日2020,5,21,朝7時に投稿できると思います...何とかなるさwww
wacca




