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2話 決勝選考…そして

決勝を終えて色々我儘を言う主人公。

 俺は走った…。延々と、誰も居ない道以外何もない道を延々と走った。ずっと走っていると何時間走ってのか判らなくなってくる。延々と、延々と走っていると恐怖に襲われる事が時々あるが立ち止まる事なく延々と走った。分かれ道が今まで十数か所はあったが全て一瞬のヒラメキのようなもので選んで延々と走った。魂の状態である自分が音が聞こえるっていうのも変かもしれないが、聞こえてくるのは自分が走っている足音のみで生きていた頃に走っていた時を思い出していた。


 自分以外が居ないのだから話す必要はないので無言で考えているが、段々と何も考えずに淡々と走って分かれ道を選び、走っては、また分かれ道を選んで走り続ける。


 そして自分が何で走っているのか、どうして走り続けなければならないのかと、それだけを考えながら走り続けていた頃、途中で予選で獲得したものと同じ石が落ちていることに気付いた。それを拾いながら延々と走った。なぜ石が落ちているのか考えることなく石を拾いながら走り続けたのである。


 石を拾いながら走り続けて何時間経過したのか判らないまま走り続けて点のような光が見えた。段々と大きくなってくる光が出口だと気付いたのは体感時間で数分後だったりする。


 出口から外に出たら、そこには1人の最初に決勝のルールを説明をした審査委員長だけが立っていた。


 「皆は?皆は何処に?」


 思わず何時間も十何時間も出していなかった声が自然と出た。魂だから声というのもおかしい話だが。その答えを審査委員長は一言で説明した。


 「脱落して消滅したよ…。貴方だけがゴールした。今までに石を拾いながら走り続けただろう?なぜ石が落ちていたか考えていたかい?」

 「考えずに走り続けました。分かれ道を選んだ時も一瞬で選んで選んだ方を走り続けました。一瞬恐怖が襲った事もありましたが、すぐに考えなくなり走り続けました。魂の状態で時間も関係ないかもしれませんが延々と、延々と走り続けました。」

 「拾った石と貴方が予選で得た石を合計して数えてごらん。ちょうど100個あるはずだ。つまり貴方以外が全員脱落した事を意味している。それと、もしも全員がゴールしていた場合、貴方が一番最後にゴールしたことになる。脱落したというか心が完全に折れてしまった。そして再び走れなくなってしまい途中脱落したのだ。貴方の場合は一時恐怖に襲われたが、その時だけだっただろう?それに君の三種のステータスがダントツで強く多かったのだ。しかし…選んだ道が全て当たりで、とてつもなく長距離で決勝に参加した魂全ての中で一番長距離を走っていたのだよ。因みに短距離であればあるほど色々なトラブルも発生していた。全ての分かれ道は本来だったら外れだったが全て当たりだった。」

 

 「100個の石…これは何の意味があるんですか?テンプレの如く特典が100個になるとか、あるいは石1個につきステータスのどれかが少し上がるみたいな感じだったりするんですか?」


 「貴方はどちらを選びますか?」


 「100個の特典です。因みに<無限収納インベントリ>は必須ですよね。時間経過が無く、生き物以外は何でも入ってしまう感じがいいです。<錬金の壺>という<無限収納>の添付スキルが欲しいです。指定したアイテムを複数用いて別のアイテムに創り変えるスキル。<錬成進化>という<無限収納>の添付スキルが欲しいです。<錬成進化>をすれば<錬金の壺>で創り変えたアイテムを進化させる事も可能。同じく添付スキルで「自動施行」という添付スキルも欲しいですね。これは<無限収納>にアイテムを入れたままで<錬金の壺>と<錬成進化>を使用する事で何かをしながらスキル使用が可能に。それにあとは<スキル進化>というスキルも欲しいです。この<スキル進化>はスキルのレベルがMAXになった時次に段階のスキルに進化するというもの。私の特典は魔力保有量がキモになってくるので<魔力急速回復>が欲しいです。それと並行して魔力欠乏状態になってから<魔力急速回復>により魔力が回復したら魔力が無限ではないが延々と増大するようにしてほしいですね。コレで5個か…あとは運以外のすべてのステータス、つまり鍛えられる全てのステータスは最終的に全てEXになるようにしてほしいです。魔法も鍛えるかどうかは別にして全ての属性の適性がEXになるようにして欲しい。あとは『鑑定』『索敵』『偵察』等も何度も何度も使えばレベルがEXになるようにして欲しい。最後に<スキル成長速度倍化>通常よりもスキルのレベルが上がる速度が倍になるスキルですね…。スキルレベルが上がる毎に倍率も上がる…。これぐらいですかね?それに色々我儘言い過ぎたので100個分ぐらいにはなってると思うんだけど。」


 「確かに…100個相当の我儘し放題って奴ですね。OKです。それでは転生してもらいましょうか…。それでは…いってらっしゃい!」


 審査委員長が、そう言った瞬間に穴が開いて気付いたら意識が遠のいていく。異世界での人生をする為に次に目覚める時は転生が完了しているはずと…思いながら意識を完全に手放した。

次からはいよいよ転生した後の人生が始まります。

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