後にも先にも、この人だけ!!!
僕が好きになった人は、後にも先にもこの女性だけだった、、、!
彼女の名前は 『宮澤 こじな』当時21歳、喫茶店で働いていた。
僕の名前は 『宇野 タツ』当時22歳、町工場で働いていた。
▽
このお話は、20年前のおはなし、、、。
初めて好きになった女性も付き合った女性も、こじなだけだったからだ、、、!
でも当時、こじなは突然! 病気になり、はじめは通院だけだったのに、、、。
いつの間にか、入院と退院を何度も何度も繰り返すようになっていったんだ...!
こじなを診てくれていた先生が言うには、、、【原因不明の病気】だと言われた。
所謂、病名も分からないような難病だったらしい、、、!
病気を治す手立てもなく、、、こじなは、この世を去ってしまった......。
僕は、こじなが病気だと分かると、、、!
その時、働いていた仕事も辞めて僕はこじなの傍に出来るだけ居る事に決めた!
こじなが、何処に行くにも僕がいつも彼女の傍にいたんだ、、、!
それでも彼女は弱音を吐かず、一生懸命生きる事を諦めなかった、、、!
そんなこじなを、僕はずっと支えていこうと決めていたのに、、、!
・・・どうする事も出来なかった...。
▼
あれから20年の月日が流れて、、、。
僕は、42歳になり結婚もせず、誰の事も好きにならず、、、。
ずっと、こじなの事だけを想って生きてきた、、、!
だけど、こじなの事をもう忘れようと思っていたのに、、、!
突然! こじなにそっくりの女性と僕は出会ってしまった、、、!
若かりし頃の、こじなとそっくりの女の子と、、、!!!
僕の前から歩いてくる、こじなそっくりの女の子とすれ違う時に、、、。
僕は、自分でも予想していなかった事を、彼女に言ってしまった...。
『あのう? こじな! こじななのか、、、!?』
『えぇ!? あぁ、人違いだと思います! じゃ、』
『・・・あぁ、す.すみませんでした。』
『・・・・・・』
*
彼女は、近くで見てもこじなにそっくりだった、、、!
こじなは、本当は生きていたんじゃないかと思うぐらい、、、。
彼女は、こじなに似すぎていたんだ、、、!
▽
僕はあの日、こじなにそっくりな女の子に出会ってから、、、!
ずっと、彼女の事を探していた、、、!
そうすると、、、?
彼女は、僕と初めてあった時に近くにあるカフェで働いていたんだ、、、!
こじなと一緒だと思った...。
僕は早速、こじなにそっくりの女の子が働いているカフェに行った、、、!
『いらっしゃいませ~ ご注文は、何に致しましょうか? あぁ! 以前の、』
『・・・えぇ!? 覚えていてくれていたんですか、、、?』
『・・・はい、凄く気になっていたので、、、!』
『僕のこと、覚えていてくれて凄く嬉しいです! だからって、、、!
変な奴じゃないですよ~』
『うふふ、はい! それぐらいは、私にもわかりますよ~!』
『良かった! 誤解されていたら嫌だな~と思ったので、、、!』
『うふふ、あぁ! ご注文は何にしますか、、、?』
『じゃ~コーヒーを1杯もらえますか、、、?』
『はい! かしこまりました。』
*
僕はこの日を機に、、、彼女の働いているカフェによく行くようになる、、、!
『あぁ~また、来てくれたんですねぇ~』
『やあ! 元気?』
『いつもので、いいですか?』
『うん!』
彼女は、僕の座っているテーブルに、コーヒーを1杯持ってきてくる。
僕は、そのコーヒーを飲みながらそこで本を読むんだ、、、!
それなら、そこのお店に長居してても、おかしくないでしょ!
僕は少しずつ、彼女と仲良くなっていった。
彼女の名前は 『國岡 さえ』 歳は21歳だって、、、!
当時の、こじなと同じ歳だ、、、!
だけど僕は、彼女の倍の歳になってしまったのだけど、、、。
それにさえちゃんは、今付き合っている彼がいるらしい、、、!
将来! その彼と結婚する事が夢なんだと嬉しそうに僕に話してくれた、、、!
それを聞いた僕は、少し複雑な気持ちになったのだけど、、、。
でも、さえちゃんが幸せになってくれるなら、何よりそれが1番いいと思った!
こじなにそっくりな、さえちゃんが幸せならそれでいいと、、、!
僕は何処まで行っても、やっぱり【こじな】だけだから、、、!
『後にも先にも、こじなだけ!』
最後までお読みいただきありがとうございます。