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珈琲屋さん  作者: 作者不詳
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女魔王ガンドルフ=セイブァー

「相変わらず黒一色だな、おまえんち」


「お前も眠たげだな」


黒い男装をした美しく赤い髪のショートボブの紫の肌をした可愛らしい女性がやれやれと執務室でため息をつく。


「リコルの果実酒をもってきたが飲むか?」


シュウジはにこやかに笑うと肩を竦めて女魔王ガンドルフ=セイブァーはにこりと笑った。


かつてシュウジと共に世界の危機を救った[女傑]ガンドルフ=セイブァー。


当時まだ魔王を継承してなかった男装の魔族の令嬢は本来勇者が継承する聖剣に選ばれ類いまれなる魔力と剣の才能で戦い抜いた。


シュウジ=ヤナギ、この男は[最凶にして最強]と呼ばれる異世界チキュウから召喚された四英雄と呼ばれる四人の勇者の中でももっとも異質な勇者として知られている。


「20年か、勇者と呼ばれたシュウジも今や喫茶店のマスターか」


「危機がされば後は若者の時代さ、俺は美味い珈琲と怠惰に過ごす日常に満足している」


「うらやましい生き方ではあるが、私にはこちらがあってるな」


「だろうな、民を想い常に世界を変えさせる魔王はお前しかいないからな、で、娘は?」


「エルフの若造にうつつをぬかしてるさ」


ガンドルフは肩を竦める。


「別によくねーか?」


「まだ14の小娘が恋愛ははやい」


「普通に溺愛してんな」


「惚れた男と交わり産んだ子だ、当たり前だ」


「雛は飛び立つものだぜ」


ガンドルフはやれやれとため息をつく


「だな、娘の彼氏に会うだけ会うか、すまないが特別な珈琲をいれてくれないか?」


「ああ、オリジナルブレンドな、毎度あり」


シュウジはにこやかに笑う。


そしてとある女魔王の娘とエルフの王子は結ばれた。




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